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2011年11月30日 (水)

今日の音楽 11月30日 ロココの主題による変奏曲

チャイコフスキーのロココの主題による変奏曲は1877年11月30日モスクワで、フィッツェンハーゲンのチェロ、ニコライ・ルビンシュテインの指揮で初演されています。

チャイコフスキー自身が作曲したロココ風の主題を18世紀を意識した小規模な編成(2管編成でトランペットなし)で変奏曲にした作品ですが、独奏チェロと管弦楽という協奏曲風な形式になった作品で、今でもドボルザークのチェロ協奏曲と並んでチェロの重要なレパートリーになっています。

実はこの作品は初演以降いわく付きの作品になっています。元々、親友であったチェリストのフィッツハーゲンの意見を聞きながら作曲した曲で、フィッツハーゲンにソロパートの改編の自由を許していたのですが、初演時には、フィッツハーゲンはソロだけではなく曲の構成自体も大幅に修正してしまいました。第8変奏をカットして順番の入れ替えなども行っています。

具体的には、オリジナルの第7変奏を第3変奏に持ってきて次に第5変奏、第6変奏、第3変奏、第4変奏に第8変奏のコーダ部分のみを転用という大幅な改編になっています。しかもフィッツハーゲンはオリジナルのスコアに同じインクで上書きしてしまった事と、フィッツハーゲンの編曲版の方が演奏効果が高いという理由から、現在でも通常はこのフィッツハーゲン版が演奏されています。チャイコフスキー自身は、この事を苦々しく思っていましたが、親友の事でもあり元に戻すことはしませんでした。

その後、フィッツハーゲンの書き込みがあったチャイコフスキーの自筆譜はX線や光学機器によってチャイコフスキーの筆跡を分析し20年の歳月を費やして1955年に原典版の復刻に成功。今では、原典版として演奏される上に、チャイコフスキー国際コンクールのチェロ部門の課題としては原典版の使用が義務付けられています。

ロココ風の主題は非常に可愛らしい曲で、全体的にはチャイコフスキーらしくない明るさに溢れた曲です。

レナード・ローズのチェロ、オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団です(フィッツハーゲン版です)

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