今日の音楽 11月29日 ランメルモールのルチア
1797年11月29日は、イタリアのオペラ作曲家ガエタノ・ドニゼッティの誕生日です。
ドニゼッティといえば、ヴェルディ出現以前のイタリア・オペラ界の重鎮。ロッシーニ、ベッリーニと共に19世紀前半のイタリア・オペラを引っ張る存在でした。50年ほどの生涯で、70ものオペラを残しましたが、残念ながら初期の作品は殆ど演奏されず、オペラ・セリアでは「ランメルモールのルチア」、「アンナ・ボレーナ」、「ルクレツィア・ボルジア」、オペラ・ブッファでは「愛の妙薬」、「連隊の娘」、「ドン・パスクワーレ」などが現在でも上演されています。
「ランメルモールのルチア」は、意に染まない政略結婚を強いられた花嫁が、花婿を殺害するというスコットランドで実際に起きた事件を題材にしたウォルター・スコットの「ランマムーアの花嫁」を元にした悲劇で、狂った花嫁が恋人との結婚の幻想を15分以上にわたって延々と歌う狂乱の場が非常に有名ですが、狂乱の場はこの曲に限ったものではなく当時は流行のひとつだったようです。ベッリーニの「夢遊病の女」などにも狂乱の場があります。
長い上に技巧的にも音域的にも非常に難しいアリアです。
ナタリー・デセイで狂乱の場の後半です。
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