今日の音楽 11月12日 ダッタン人の踊り
1833年11月12日は、ボロディンの誕生日です。
ボロディンについては、交響曲第2番を紹介したときに書いてありますので詳細は省略。歴代ナンバーワンのアマチュア作曲家という事ですかね。
ボロディンの作品の中でも最も聴く機会が多いのは何といっても「だったん人の踊り」でしょう。「だったん人の踊り」は、歌劇「イーゴリ公」の中の曲です。
「イーゴリ公」は1890年に初演された曲で、ボロディンは1887年に逝去してしまったため未完に終わっていた作品をリムスキー=コルサコフとグラズノフが完成させました。
中世ロシアの叙事詩「イーゴリ軍記」を元に12世紀キエフ大公国時代のイーホル・スヴァトスラーヴィチ公の活躍を描いたオペラです。中でも、序曲と「ダッタン人の踊り」は単独でも演奏会などで取り上げられる曲です。
「ダッタン人の踊り」は、「ダッタン人の娘の踊り」と合わせて演奏されることもあります。また、オペラでは合唱が入るのですが、単独の演奏では合唱なしの場合が多いです。曲の要素は、短い序奏、最も知られているメロディである「娘たちの踊り」、軽快な「男たちの踊り」、全員の踊り、少年たちの踊りが構成上からみ合う曲ですが、あくまでも曲構成の上なので、複雑な絡みが無く、取っ付きやすい曲になっています。
特に、娘たちの踊りの旋律は、優雅でエキゾチックなメロディのため、様々な編曲で知られていて、特にミュージカル「キスメット」の中では「ストレンジャー・イン・パラダイス」として使われています。
ゲルギエフ指揮キーロフ歌劇場です。
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