今日の音楽 10月31日 ピアノ協奏曲第4番(サン=サーンス)
サン=サーンスのピアノ協奏曲第4番は1875年10月31日、サン=サーンス自身のピアノ演奏でパリで初演されています。
サン=サーンスはピアノ協奏曲を5曲書いていますが、その中で最も人気が高く評価が高いのが、この第4番です。この曲はフランクの交響曲同様の循環形式で書かれています。実は循環形式はフランクよりも早くサン=サーンスが暖めていたという説もありますが、どちらにしてもちょっとくどくなる傾向のある循環形式を主題変容の方式で成功させた少ない例とも言われています。
曲は、交響曲第3番と同様の2楽章形式で書かれています。前半の楽章がアレグロとモデラートという2部に分かれており、後半はスケルツォ風の第1部から始まり第3部への橋渡しとなる緩徐楽章の第2部、循環主題で支配される第3部という5部構成です。
アントルモンのピアノ、オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団で全曲です。