今日の音楽 10月3日 交響曲第2番「四つの気質」
1931年10月3日は、デンマークの作曲家カール・ニールセンの命日です。
ニールセンについては、彼の代表作交響曲第4番「不滅」で詳しく書いてありますので省略します。
交響曲第2番「四つの気質」は1902年に完成しています。「四つの気質」とは、当時ヨーロッパにおける一般的な人間の気質の分類方法で、19世紀から20世紀にかけて活躍した教育学者シュタイナーによるものです。
①多血質(終楽章)・・・陽気で活発、自由で開放的、欠点は軽薄、飽きっぽいなど
②胆汁質(第1楽章)・・・エネルギッシュ、行動的、強い意志を持つ、欠点は短気で怒りっぽく攻撃的
③粘液質(第2楽章)・・・冷静で知的、几帳面、欠点は柔軟性に欠ける
④憂鬱質(第3楽章)・・・敏感で芸術的、欠点は臆病、神経質
といった内容の分類です。
曲の内容自体もそれぞれの気質の代表的な性格を表現しています。第1楽章の主題は怒りっぽい事を表す激しい和音、第3楽章は落ち込んだ憂鬱な主題で始まります。ニールセン自身はこの曲は決して標題音楽では無いと言っていますが、それぞれの気質を理解して聞くと本当に面白い音楽だと思います。
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