今日の音楽 10月17日 英雄ポロネーズ
1849年10月17日は、ショパンの命日です。
ピアノの詩人と言われたショパンは、マズルカ58曲、ワルツ20曲、ノクターン21曲、バラード4曲、スケルツォ4曲、プレリュード27曲、エチュード27曲、ポロネーズ16曲、即興曲4曲など膨大な量のピアノ小品を作曲しています。
その中でも、最も勇壮な曲がポロネーズ第6番変イ長調でしょう。この曲は「英雄ポロネーズ」と言われていますが、ショパン自身がつけた標題ではなく、誰が名づけたかはわかっていません。いずれにしても、ポロネーズというポーランドの民族音楽であり、堂々とした内容からショパンの祖国愛の表現と言われています。
陰のある長い序奏が終わると一転して豪華な第1主題が演奏されます不協和音が多用され非常の切迫した雰囲気を出す中、主題が再現されトリオに入ります。トリオではブラスバンドのファンファーレのようなメロディも聴こえますが、ここで左手が鉄道の進行のようなオクターヴの下降音階連打を繰り返します。この曲でも最も技巧を要する部分のようです。転調や曲想の変化を繰り返し、主部に戻りますが主部は不完全なままコーダをむかえます。
ホロヴィッツのピアノです。
« 今日の音楽 10月16日 トゥルー・ラヴ | トップページ | 今日の音楽 10月18日 ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 »
« 今日の音楽 10月16日 トゥルー・ラヴ | トップページ | 今日の音楽 10月18日 ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 »
コメント