今日の音楽 9月4日 世界の創造
1892年9月4日はフランスの作曲家、ダリウス・ミヨーの誕生日です。
ミヨーは、オネゲルやプーランクらと共にフランス6人組を形成したひとりです。フランス6人組は20世紀前半に活躍したフランスの作曲家で、同世代のイベールなどの印象主義音楽とは一線を画し新古典主義的な作風で、全音階に可能性を追求した作曲家たちでした。
ミヨーはフランスの作曲家らしくバレエ音楽を数多く作曲していますが、当時一世を風靡していたバレエ・リュスのディアギレフには嫌悪されていたために、主流の音楽となることはできませんでした。その他では、劇用の音楽や歌劇、映画音楽など通俗音楽を手がける一方では、13曲の交響曲、5曲のピアノ協奏曲をはじめとする数十曲の協奏曲、20曲余りの弦楽四重奏曲など純音楽も数多く作曲しており、旺盛な創作活動の中で1974年に81歳で没しています。
作品の数を見ると、現代のベートーヴェンのような感じですが、日本ではあまり人気が無いのが残念です。
バレエ音楽「世界の創造」は、米国滞在中に聴いたジャズの影響を強く受けた作品で、パリで活躍していたスウェーデンのバレエ・スエドワの依頼で作曲しました。6つの連続した場面からなる1幕もののバレエで、ジャズを本格的に取り入れた作品としてはガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」よりも早かったためアメリカでも非常に好意的に受け入れられたそうです。
バーンスタイン指揮フランス国立管弦楽団で、序曲です。
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