今日の音楽 9月20日 四つの伝説(レンミンカイネン組曲)
1957年9月20日はシベリウスの命日です。
フィンランドの作曲家シベリウスは、フィンランドの伝説や寓話に基づく作品を数多く作曲しています。カレリア地方の伝説に基づく劇音楽「カレリア」、ヤルネフェルトの戯曲に基づく「クオレマ」などですが、中でも叙事詩「カレワラ」に基づく曲はクレルヴォ交響曲、ポピョラの娘、タピオラ、レンミンカイネン組曲(四つの伝説)と非常に多くの作品を作り上げています。
レンミンカイネンはカレワラの中の主人公格の超人的な人物ですが、色男で武術にも魔法にも優れているが女たらしで傲慢という人物。あちこちで騒ぎを起こし災難にも会うという人物です。
四つの組曲は、「カレワラ」の登場人物レンミンカイネンに焦点を当てて作曲された交響詩集で、単独でも演奏されます。
第1曲「レンミンカイネンとサーリの乙女たち」 カレワラ第11章に基づく曲でサーリという名の島でのレンミンカイネンとキュッリッキという娘の喜劇
第2曲「トゥオネラの白鳥」 第14章に基づく曲で、冥界との境を流れるトゥオネラ川に浮かぶ幻想的な白鳥の姿を、コールアングレの神秘的な音を巧みに使って描いています。単独で演奏される機会が非常に多く、シベリウスの作品ではフィンランディアと並ぶ代表的な作品です。
第3曲 「トゥオネラのレンミンカイネン」 第2曲と同様第14章に基づくもので、白鳥を射ようとして水蛇に噛まれて死を迎えるレンミンカイネンというストーリー。
第4曲「レンミンカイネンの帰郷」 第15章に基づくレンミンカイネンの復活と帰郷を描いた曲。
この曲は演奏上の難曲としても有名な曲だそうです。
トゥオネラの白鳥です。
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