今日の音楽 9月14日 鉄道員
1914年9月14日は、イタリアの俳優・映画監督のピエトロ・ジェルミの誕生日です。
ピエトロ・ジェルミは新聞売りやメッセンジャーなど職業を転々として、やがて俳優を志しますが、ローマの映画実験センターで3年間演劇を学んだ後監督科に転籍。1945年監督デビューした後、「越境者」で1951年のベルリン国際映画祭銀熊賞ヴェネツィア国際映画祭セルズニック賞を受賞、1956年自らも主演した「鉄道員」が大ヒット、その後も次々と社会派の映画を作り続けました。
その後コメディ路線に転向し、「イタリア式離婚狂騒曲」で1962年のアカデミー脚本賞、1966年に「蜜がいっぱい」でカンヌ国際映画祭グランプリを受賞し名声を極めました。
出世作の「鉄道員」は、厳格な鉄道員の父を嫌う家族の中で唯一父親を誇りに思う末っ子のサンドロが、事故で解雇され酒に溺れ家に帰らぬ父親を探し当て、ようやく友人や家族との和解の兆しが現れたときには既に死が迫っていた、というお話。悲しげな音楽はカルロ・ルスティケリが担当した彼の代表作とも言える名曲です。
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