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2011年9月28日 (水)

パイオニア交響楽団第22回定期演奏会へ向けて part6

「運命の」第2楽章は変奏曲です。この楽章はヴィオラとチェロが主役級の活躍をする曲です。変奏曲と言ってもただ主題を変奏しているだけでなく構成もしっかりしているベートーヴェンらしい楽章になっています。

22 主題はAとBの2つの、第1楽章の緊張感溢れる音楽から一転して、伸びやかな安らぎを与えてくれる音楽です。上記の主題Aと下記の主題Bが使われていますが、Bは全ての変奏で使われているわけではありません。
23
ところで、コントラバスには4弦と5弦の楽器があります。4弦はベースギターと一緒、ギターの下4つの弦と同じでE(ミ)-A(ラ)-D(レ)-G(ソ)でチューニングされていますが、その一番低い弦の更に低い音のする弦を張ってあるのが5弦ベースです。この5つ目の弦は演奏者によってC(ド)かH(シ)でチューニングします。Cでチューニングするとチェロの最低弦の一オクターヴ下の音になるので、古典派音楽などでチェロの一オクターヴ下を平行して弾く場合には便利なわけです。上の主題Bの最下段はチェロとコントラバスが一緒に記譜されているのですが、一番最後のCの音は4弦のコントラバスでは1オクターヴ上げて弾くしかないわけです。Hの音でチューニングする人は、上の4つの弦が4度間隔で張ってあるためEの音の4度下Hの音でチューニングすると、ポジションが非常にわかりやすいという事が主な理由です。ちなみに、私はHの音で張ってあります。

ところで、上の楽譜の最後の小節を見て頂ければわかるように、最後の小節の2拍目はチェロとコントラバス以外の楽器は全て休みになっています。つまり、チェロとコントラバスのそれぞれの楽器の事実上の最低音だけがこの1拍の間鳴るわけです。このコントラバスの最低音は鍵盤楽器以外の通常の楽器では殆ど出すことができない音で、バス弾きの間ではコントラCと呼んでいるようですが、5弦を持っているからには、この音を高らかに(音は低いですが)鳴らしたいものです。

長くなっちゃったので第1変奏から先の話は次回。

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