今日の音楽 8月13日 絵のような風景
1912年8月13日は、フランスの作曲家マスネの命日です。
マスネは、「タイスの瞑想曲」でのみ一般に知られる作曲家ですが、ヨーロッパでは「ウェルテル」や「マノン」といった歌劇が今でも上演され続ける人気作曲家のひとりです。20歳の時にローマ大賞を受賞して3年間をイタリアで過ごし、その後はオペラを中心に活躍。普仏戦争に従軍して作曲活動の中断はありましたが、戦争終結後はパリ国立高等音楽院で教鞭をとる一方、歌劇を中心に作曲活動を続けています。
マスネは後の印象派への先鞭となる位置づけの作曲家でしたが、先進的な音楽というよりはメロディ・メーカーとして当時は大人気だったようです。勿論、タイスの瞑想曲を聴けばメロディ・メーカーとしての一端には触れられますが、7つの管弦楽組曲を聴けばその実力は明確になると思います。
第1番は表題の無い組曲第1番というタイトルですが、第2番「ハンガリーの風景」、第3番「劇的風景」、第4番「絵のような風景」、第5番「ナポリの風景」、第6番「おとぎの国の風景」、第7番「アルザスの風景」というように、第2番以降は「~の風景」という具体的なタイトルが付けられています。中でも、最も知られているのが「絵のような風景」です。行進曲、舞踏曲、お告げの鐘、ジプシーの祭りの4曲の組曲です。
オッソンス指揮ニュージーランド交響楽団で、第1曲の「行進曲」です。
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