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2011年7月31日 (日)

今日の音楽 7月31日 超絶技巧練習曲

1886年7月31日は、フランツ・リストの命日です。
ピアノの名手兼作曲家は、ショパン、シューマン、ラフマニノフなど数多くいますが、管弦楽作品の分野で「交響詩の確立」という、音楽史を代表する功績を記したのはリストが代表格では無いでしょうか。
今回は、そういう管弦楽作品はさておいて、リストのピアノ曲の代表である超絶技巧練習曲を取り上げます。ピアノ曲ではリスト・ヴァイオリン曲ではパガニーニというのが、技術的に簡単には弾けない曲の代名詞ですが、リストの凄さというのは管弦楽曲の魅力を1台のピアノの為にアレンジしてしまった、という点が上げられると思います。リストは、ベートーヴェンの9つの交響曲をはじめ、ベルリオーズの幻想交響曲、ワーグナーの数々のオペラを取り上げています。

ところで、「超絶技巧練習曲」は決して技巧的な点だけが難しい練習曲ではありません。元来原題では「超越」という言葉が使われていて、これは技術的な面だけではなく精神的、肉体的なもの全てを超越したという意味のようです。「超絶技巧練習曲」は第3稿にあたる曲で、元々初稿は1826年「すべての長短調のための48の練習曲(実際には12曲)」で出版されました。その後1837年に第2稿の「24の大練習曲」が出版されました。これは最も難しい稿と言われています。最後に出版された第3稿が、「超絶技巧練習曲集」という12曲の練習曲集です。

ピアノのリサイタルなどでは、この12曲を全て取り上げられる事は稀で、1曲とか2曲だけを取り上げる事が多いようですが、特に第4番の「マゼッパ」は後にリスト自身が編曲して交響詩「マゼッパ」として世に出ています。

ベレゾフスキーのピアノで「マゼッパ」です。

2011年7月30日 (土)

今日の音楽 7月30日 ダイアナ

1941年7月30日は、ポール・アンカの誕生日です。

ポール・アンカは、カナダで生まれたシンガー・ソングライターの草分け的存在のアーティストで1957年に弟のベビー・シッターへの片思いを歌った「ダイアナ」でデビューし、いきなりビルボードのナンバーワンヒットとなりました。その後数々のヒット曲を生みましたが1960年代半ばから低迷が続きました。1974年にフランク・シナトラが引退するという噂を聞いて、彼のために「マイ・ウェイ」を作り、自らもオディア・コーツとのデュエット「二人の絆」をヒットさせ復活。現在も音楽活動を続けています。

2011年7月29日 (金)

今日の音楽 7月29日 交響曲第3番「ライン」

1856年7月29日は、シューマンの命日です。
シューマンは4つの交響曲を書いていますが、その最後の曲が第3番「ライン」です。2番目に作曲された交響曲がその後改訂されて出版されて第4番となったため、繰り上がって第3番になりました。

「ライン」という標題はシューマンがつけたものではありません。ただし、デュッセルドルフの劇場の音楽監督に就任してライン川沿岸を好んで散歩し、上流のケルンにも足を運んで、ライン川の影響を受けて作曲されたと思われるため、冒頭の雄大な川の流れのような音楽にも納得がいくというものです。5つの楽章から出来ている曲でシューマンの4つの交響曲の中でも最も旋律的でポピュラーな曲ですが、アマチュアオーケストラの中では、トロンボーンの最大の難曲のひとつとして知られています。第4楽章冒頭のホルンとトロンボーンのコラールで、アルトトロンボーンが最高音の変ホの音をいきなり4度下から、しかも弱音で演奏するという事が、そう言われる原因だそうです。シューマンのオーケストレーションは、複数の楽器の音色や楽器の特徴があまり把握できていなかったため、音を重ねすぎてかえってくすんだ音色になったり、当時の楽器では演奏が極めて難しい箇所があったため、評判はよろしくなく、演奏する側(指揮者)が楽器を整理したりして工夫して演奏したようです。マーラーは、4曲とも編成はそのままに重なる楽器を減らしたりという編曲をしており、マーラー版として時々演奏されることもあります。そこまで行かなくても、多少のアレンジを加えて演奏する指揮者が少なくありませんでしたが、近年は、その「くすみ」こそシューマンの音楽だという再評価の動きもあるようです。

ハーディング指揮のシュターツカペレ・ドレスデンで第1楽章です。

2011年7月28日 (木)

今日の音楽 7月28日 ブランデンブルグ協奏曲第5番

1750年7月28日は、ヨハン・セバスチャン・バッハの命日です。

バッハの音楽が古典派から前期ロマン派の一時期忘れられた存在だったというのは驚きですが、メンデルスゾーンによって再評価され、今日ではバロック時代の大御所としてクラシックを代表する作曲家のひとりになっているわけです。
バッハの音楽は、クラシック以外の音楽にも多大な影響を及ぼしており、特にロックミュージシャンに最も影響を与えたクラシックの作曲家でもあるようです。プロコルハルムの「青い影」は、G線上のアリアとコード進行が似ていますし(一時期は目覚めよと呼ぶ声が聞こえに似ていると言われていました)明らかな影響がありますね。

バッハの作品はあまりに多いのでなかなか覚えられないのですが、いくつかの作品群に分けて覚えておくと良いでしょう。バッハ作品の分類のためのBWV番号も、作品群で分類されています。

管弦楽組曲に代表される管弦楽曲、合奏協奏曲の形態のブランデンブルグ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲などの協奏曲、フーガなどのオルガンやクラヴィアの為の曲、無伴奏ヴァイオリンソナタや無伴奏チェロ組曲などの器楽曲、マタイ、ヨハネなどの受難曲ミサ曲などの宗教曲、カンタータ・・。その他ではフーガの技法平均律クラヴィア曲集音楽の捧げ物といった器楽の大曲があります。

ブランデンブルグ協奏曲は全部で6曲からなる協奏曲で、ブランデンブルグの辺境伯クリスティアン・ルートヴィヒに献呈されたため付けられたタイトルです。それぞれの独奏楽器群は
第1番 ホルン、オーボエ、ファゴットとヴァイオリン
第2番 トランペット、リコーダー、オーボエ、ヴァイオリン
第3番 特定の独奏楽器はありませんが、ヴァイオリンとチェンバロがメインです
第4番 ヴァイオリンとリコーダー
第5番 フルート、ヴァイオリンとチェンバロ
第6番 特定の独奏楽器群はありません

第5番は一番最後に作曲された曲で、後のピアノ協奏曲に発展する本格的な鍵盤楽器のための協奏曲のハシリとも言える曲です。

フライブルク室内管弦楽団の演奏で第1楽章です。

2011年7月27日 (水)

今日の音楽 7月27日 ハンガリー田園幻想曲

1883年7月27日は、ハンガリーの作曲家ドップラーの命日です。
オーボエ奏者だった父親にフルートの手ほどきを受け18歳でブダペスト歌劇場の首席フルート奏者に就任、その後ウィーン宮廷歌劇場の首席フルート奏者から首席指揮者の地位まで昇りつめています。
作曲家としては、オペラやバレエなどの舞台音楽を中心に創作活動を行っていましたが、今では「ハンガリー田園幻想曲」のみで知られており、ジプシーの神秘的な旋律が日本の馬子唄にも似ている事などから、日本では非常に人気のある作品です。

TVの「悪魔が来たりて笛を吹く」で使われるなど、何故か日本での人気が一番高い曲のようです。

ガロワのフルートによる演奏です。

2011年7月26日 (火)

今日の音楽 7月26日 時計じかけのオレンジ

1928年7月26日は、映画監督スタンリー・キューブリックの誕生日です。
映画界の鬼才キューブリックは、「博士の異常な愛情、または私はいかにして心配するのをやめて水爆を愛するようになったか」で初めてその鬼才ぶりを発揮し、その後「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」「バリー・リンドン」「シャイニング」「フルメタル・ジャケット」といった話題作を世に出しました。但し、映画制作に非常に時間をかける完全主義者だったため、作品数は1999年に亡くなるまでの間16本程度に過ぎません。

「時計じかけのオレンジ」は、ワルター・カーロスのシンセサイザーによる音楽が中心で、ロッシーニの「どろぼうかささぎ」序曲・「ウィリアム・テル」序曲k、エルガーの「威風堂々」などが使われていますが、最も印象に残るのがベートーヴェンの第九です。合唱をシンセサイザーで表現したもので、当時はまだ今のように電子音楽花盛りでは無かったので非常に新鮮かつ驚きを感じました。

2011年7月25日 (月)

今日の音楽 7月25日 ワン

ミュージカル「コーラスライン」は、1975年7月25日にオフブロードウェイで興行を開始されています。

コーラスラインは、その後ブロードウェイ、映画化とミュージカルの王道を歩んだ作品で、日本では劇団四季にも取り上げられています。

コーラスラインとは、メインキャストとバックコーラスを隔てるラインで、名前の出ないキャストたちがこれ以上前に出てはいけないという印の舞台上のライン。そんな無名のキャストのオーディションに挑む姿を劇中劇で表現している作品でした。ブロードウェイでは「CATS」に抜かれるまで6137公演というロングラン記録を持っていました。
原題は、A Chorus Line。冠詞のAは、新聞の劇場欄の先頭に掲載されるようにつけたそうです。

コーラス・ラインのテーマ曲とも言えるのが「ワン」です。ワン=ONEは勿論ひとつのこと。ひとつの夢を抱いてそれを実現するために希望を持ち、誇りを持ち・・というような内容の歌ですね。

2011年7月24日 (日)

今日の音楽 7月24日 島よ

1924年7月24日は、作曲家大中恩の誕生日です。

大中恩は、「椰子の実」の作曲家大中寅二の息子で、父親が教会のオルガニスト兼合唱隊の指揮者だった事から合唱曲に高い興味を示し、合唱曲中心の創作活動を続けています。
その他、「犬のおまわりさん」「ドロップスの歌」「サッちゃん」「おなかのへる歌」など童謡も数多く作曲しています。

日本語を大切にし、語感に合わせた曲づくりと、詩の内容に即した和声を用いる事で、合唱曲としての一体感を出す作風で、清水脩佐藤真高田三郎などと並んで、日本の合唱を支えてきた作曲家のひとりでしょう。

「愛の風船」「遥かなものを」「風花の舞い」などの作品の中で、混声合唱曲「島よ」は代表作のひとつです。伊藤海彦の詩による曲で、島を一人の男性として擬人化した作品で6つのパートに分かれますが全体は通して演奏される20分を超える大作です。1970年9月に初演されています。

パート4です。

2011年7月23日 (土)

今日の音楽 7月23日 ムーラン・ルージュ

1983年7月23日は、フランスの作曲家 ジョルジュ・オーリックの命日です。

オーリックは、オネゲルミヨープーランクなどと近代フランスの六人組と呼ばれる作曲家の一人ですが、クラシック音楽ではラヴェルイベールなどとの共作のバレエ「ジャンヌの扇」に名前を残している程度で、功績としては映画音楽に数々の作品を残しています。

「美女と野獣(ディズニーのじゃなくて)」「勝利をわれらに」「ローマの休日」などが代表的な作品ですが、最も有名なのが「赤い風車(ムーランルージュ)」でしょう。

ジュリエット・グレコの歌です。

2011年7月22日 (金)

今日の音楽 7月22日 天体の音楽

1870年7月22日は、作曲家ヨゼフ・シュトラウスの命日です。

ヨゼフは、勿論、あのシュトラウス一家の一員。ヨハン・シュトラウス一世の次男で、ヨハン・シュトラウス二世の弟、エドワルト・シュトラウスの兄です。ヨハンは「一家で一番楽才があるのはヨゼフだ」と語っていたそうですが、残念ながら43年の生涯だったため作品の数や知名度では兄ヨハンを追い抜くことはできませんでした。それでも200曲を超える作品を作っていますので大したものです。作品は、繊細で叙情性に満ちている曲が多いのも特徴です。

オーストリアの村つばめ」「うわごと」「わが人生は愛と喜び」などのワルツや「休暇旅行で」「女心」「おしゃべりな可愛い口」「鍛冶屋のポルカ」などのポルカが代表的な作品ですが、中でもワルツ「天体の音楽」は最も有名な作品でしょう。宇宙の運行によって奏でられるメロディを幻想的なワルツにしたもので映画「会議は踊る」でも使われていました。

2009年のウィーンフィル・ニューイヤー・コンサートバレンボイムの指揮です。

2011年7月21日 (木)

今日の音楽 7月21日 雨に濡れた朝

1948年7月21日は、イギリスのシンガーソングライターのキャット・スティーヴンスの誕生日です。1960年代後半から70年代にかけて活躍し、アルバム「父と子」「ティーザー・アンド・ザ・ファイアー・キャット」は全米で300万枚の売り上げを獲得、それに続く「キャッチ・ブル・アット・フォー」は全米で3週連続ナンバーワンの大ヒットになりました。

1977年に突然イスラムに改宗し名前をユスフ・イスラムに改名。ムスリムの世界で教育や慈善活動を行うために音楽活動を離れていましたが2006年に復帰しています。

1960年代はデビューしたものの結核などに悩まされましたが1970年に「白いバラ」がヒットすると翌年には「ハロルドとモード 少年は虹を渡る」の映画音楽を担当し、主題曲の「雨に濡れた朝」がヒットしています。「ピース・トゥレイン」「人生はさすらい」「オー・ヴェリー・ヤング」などのヒット曲を遺しています。

「雨に濡れた朝」(Morning has broken)は、アコースティックギターのストロークを主体としたとても素朴な曲でした。

2011年7月20日 (水)

今日の音楽 7月20日 花の歌

1889年7月20日は、作曲家グスタフ・ランゲの命日です。
ドイツ生まれのランゲは、数多くの作品を作曲したようですが、今でも演奏されるのは「花の歌」ぐらいです。ピアノを習った人の多くは知っている程有名な曲ですが、オルゴールの素材としても扱われる程、かわいらしい曲です。

2011年7月19日 (火)

今日の音楽 7月19日 キラー・クイーン

1947年7月19日は、イギリスのロックバンド クイーンのギタリストであったブライアン・メイの誕生日です。

高学歴で、秀才揃いのクイーンのメンバーですが、メイも天体物理学の博士号をもつギタリストです。ギターも自作の楽器を使っており多重録音などでシンセサイザーのような音を出す事もできるため、シンセサイザーは使用していないという注意書きをつけていました。

ロジャー・テーラーらと当初は「スマイル」というバンドを結成していましたが鳴かず飛ばずで、フレディ・マーキュリー参加後の1970年7月から「クイーン」を名乗りましたが、時代遅れなどとイギリスのマスコミからは酷評され続けたようです。1974年に輝ける七つの海がヒットし1975年に「キラー・クイーン」が全米12位まで上昇。翌年アルバム「オペラ座の夜」からのシングルカット「ボヘミアン・ラプソディ」が全英で9週連続1位、日本でも大ヒットとなりました。

1991年にフレディがHIVからの合併症で亡くなりましたが、クイーンはその後も正式には解散しておらず、メイもソロとして活躍を続けています。あの独特のギターサウンドはピックではなくコインを使用しており近年はオーストラリアの5セントコインを使用しているそうです。

「キラー・クイーン」は、小気味良いリズムとクイーンらしいハーモニーを併せ持った初期の傑作です。

2011年7月18日 (月)

今日の音楽 7月18日 愛すれど悲し

1978年、映画「グリース」のサウンド・トラック盤がプラチナ・レコードを獲得しました。

この映画はミュージカルを元にした作品で、ジョン・トラボルタオリヴィア・ニュートン=ジョンの共演。(お互いに高校生という設定には若干無理があったようですが・・)

お嬢様歌手として人気を得ていたオリヴィアが、この映画で一気に脱皮をはかる、フィジカルに続くセクシー路線へ進んで行った転機になった映画です。元々大学教授の娘だったオリヴィアはこの映画に出演する事を散々迷ったようですが、この転換が無ければそろそろ飽きられていた頃だったので、千載一遇のチャンスになったんでしょうね。

この映画の中で歌われた「愛すれど悲し(Hopelessly devoted to you)」「思い出のサマーナイツ」はアカデミー主題歌賞の候補曲にもなりました。

2011年7月17日 (日)

今日の音楽 7月17日 鉛の兵隊の行進曲

1937年7月17日は、フランスの作曲家ガブリエル・ピエルネの命日です。

ピエルネはマスネフランクに師事し印象派的な作風とフランス音楽らしい色彩感を持つ作品を残していますが作曲家としてより、指揮者としての功績の方が現在では知られています。

作曲家としては、バレエ音楽「シダリーズと牧羊神」の中の「小牧神の入場」や「鉛の兵隊の行進曲」が知られているにすぎませんが、指揮者としてはコロンヌ管弦楽団を率いてラヴェル海原の小舟」「ツィガーヌ」「ダフニスとクロエ第1組曲」、ドビュッシーイベリア」、ストラヴィンスキー火の鳥」、ルーセルミヨーなどの作品を初演しています。

鉛の兵隊の行進曲は、ピアノ曲集「小さな友達のためのアルバム」の6曲目として作曲された曲を編曲したもので、行進曲といってもおもちゃの兵隊ですから、全く勇壮ではなく可愛らしいといったイメージですね。

サー・チャールズ・グローヴス指揮フィルハーモニア管弦楽団です。

2011年7月16日 (土)

今日の音楽 7月16日 パラダイス

1963年7月16日は女優フィービー・ケイツの誕生日です。
「パラダイス」でデビューして「グレムリン」のなどに出演、ブルック・シールズダイアン・レインソフィー・マルソーなどと近い世代の若手女優として期待されていましたが、デビューからわずか7年後に16歳年上の俳優ケヴィン・クラインと結婚して、子供が出来てからは子育てのために女優業から遠ざかり、現在はニューヨークでギフトショップをやっているそうです。

出演した作品がB級映画ばかりだったので、名前が残る事は無いんでしょうね。ちょっと残念ですが・・・

パラダイスの主題歌はフィービー・ケイツ自身が歌っているのですが、本人が歌っているものが拾えました。

2011年7月15日 (金)

今日の音楽 7月15日 すみれの花咲く頃

1913年7月15日に、宝塚歌劇団の前身である「宝塚唱歌隊」が誕生しています。

といっても、私、宝塚歌劇団に詳しいわけではないのでさらっと流しますが・・・

「すみれの花咲く頃」は、原曲はデーレというフランスの作曲家が作曲した「Wenn der weisse Flieder wieder blüht」という曲。宝塚歌劇団の演出家白井鉄造がフランスで聞いて1930年に上演された「パリ・ゼット」で使用したのがはじめ。別に決められた団歌というわけではありませんが、宝塚を代表する曲ですね。

現役をかなり前に去った方々の歌です。

2011年7月14日 (木)

今日の音楽 7月14日 ラ・マルセイエーズ

フランス国家「ラ・マルセイエーズ」はフランス革命から6年後の1795年7月14日にフランス国家に制定されています。

この曲は、フランス革命政府によるオーストリアへの宣戦布告がストラスブールに届いた1792年4月26日から27日にかけて、フランス軍を鼓舞するために工兵大尉のルージェ・ド・リールが一晩で作詞作曲をした曲です。その後テュルリー宮殿襲撃の際にパリ入城を果たしたマルセイユ義勇軍によって歌われたため、ラ・マルセイエーズという題名になりました。

歌詞はかなり過激で、暴君を倒せという内容もあったため、第一帝政から王政復古までの期間は禁止されていたそうですが、7月革命以降は解禁になり、現在では憲法に国家として制定されています。

チャイコフスキーの大序曲「1812年」や、シューマンの「二人の擲弾兵」ではナポレオンの象徴として使われてますし、ビートルズの「愛こそはすべて(All need is love)ではイントロに使われたりと、最もポピュラーな国歌です。

2011年7月13日 (水)

今日の音楽 7月13日 浄められた夜

1951年7月13日はシェーンベルクの命日です。
シェーンベルクといえば、近代音楽では欠かせない作曲家です。後期ロマン派から無調性音楽への過渡期を演出した作曲家で、弟子のウェーベルンベルクと共に新ウィーン楽派を代表する作曲家です。

シェーンベルクも初期は、印象派的な作品を遺しています。その代表例が「浄められた夜」です。この曲は、リヒャルト・デーメルの「浄夜」という詩に基づく作品で、当初は弦楽六重奏のために作曲されましたが、後に弦楽合奏版に編曲されております。

単一楽章からなる30分程度の曲で、「月に憑かれたピエロ」などの十二音音楽と同じ作曲家と思うほどの美しい作品です。

ブーレーズ指揮ニューヨーク・フィルハーモニックで冒頭部です。

2011年7月12日 (火)

今日の音楽 7月12日 八甲田山

1925年7月12日は、作曲家芥川也寸志の誕生日です。
芥川氏は、作家芥川龍之介の御子息であり、芥川比呂志の弟と言う芸術家一家の生まれで、作曲家・指揮者として活躍された音楽家でした。
交響管絃楽のための音楽」、「交響三章」「絃楽のためのトリプティーク」などロシア音楽の影響を少なからず受けた力強く明快な音楽を数多く残しています。

クラシック音楽以外でも、映画音楽を数多く手掛けており、砂の器八つ墓村鬼畜などが代表的な作品です。
「天は我を見放した」で有名な「八甲田山」の音楽も担当しています。「八甲田山」は、1902年に実際にあった八甲田雪中行軍遭難事件を元にした新田次郎の「八甲田山死の彷徨」を映画化したもので、組織のエゴ、極限状態の人間をテーマにした作品です。

2011年7月11日 (月)

今日の音楽 7月11日 ラプソディ・イン・ブルー

1937年7月11日は、ガーシュウィンの命日です。
ガーシュウィンといえば、ラプソディ・イン・ブルーですね。父親が兄のために買ったピアノは結局兄は殆ど弾かずに、ジョージが弾くことになります。21歳の時に作曲した「スワニー」が出世作となりポピュラー音楽の作曲を続けていたガーシュウィンですが、26歳の時に「ラプソディ・イン・ブルー」を作曲しましたが、まだ管弦楽法を学んでいなかったガーシュウィンは、「グランド・キャニオン」でおなじみのグローフェにオーケストレーションを依頼し、シンフォニック・ジャズという新しい分野の曲を完成しています。

その後、ガーシュウィンは管弦楽法を学びパリのアメリカ人は、自身でオーケストレーションを施しています。後に、より深く管弦楽法を学びたいと思っていたガーシュウィンは、ストラヴィンスキーに教えを乞いましたが、ストラヴィンスキーは「どうすればクラシック音楽でそのような高収入を得ることができるのか?」逆に聞き返した・・・とか、ラヴェルをたずねた時には「あなたは既に一流のガーシュウィンなのだから二流のラヴェルになる必要は無い」と言われた・・・というエピソードが残っています。

ラプソディ・イン・ブルーは、ピアノと管弦楽のための曲で、クラリネットのグリッサンドの上行音階から始まるジャズの要素(ブルーノートなど)を多く含んだ魅力的な曲です。

バーンスタインのピアノ・指揮で、ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏で前半です。

2011年7月10日 (日)

今日の音楽 7月10日 ヴァイオリン協奏曲第2番(ヴィエニャフスキー)

1835年7月10日は、ポーランドのヴァイオリニスト、作曲家のヘンリク・ヴィエニャフスキーの誕生日です。

8歳でパリ音楽院に入学し13歳で演奏家として独立した早咲きの天才音楽家は、わずか45歳で亡くなっていますが、その間に数々のヴァイオリン曲を遺しています。彼の演奏は驚異的な技巧と、流麗な表現力で作品自体も同様にロマン派音楽の頂点に立つ作品です。

ヴァイオリン協奏曲第2番は1862年に初演され、出版の際に親友のサラサーテに献呈されています。
古典的な3楽章形式ですが、第1楽章から叙情的な旋律が溢れており、これぞヴィエニャフスキーという曲です。

特に第2楽章は、ロマンスと名づけられているロマンチックな楽章です。

第1楽章、ウィルコミルスカのヴァイオリン、ロヴィツキ指揮ワルシャワ・フィルです。

2011年7月 9日 (土)

今日の音楽 7月9日 リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲

1879年7月9日は、イタリア近代の作曲家レスピーギの誕生日です。20代では、ヴァイオリン・ヴィオラなどの演奏家として活躍し、その後作曲家に転向。ローマ三部作では、独特の色彩感を表現するオーケストレーションを聞かせてくれます。

印象派の影響を受け、ラヴェルの色彩感に近いものを感じさせながら、レスピーギは古典的な手法を捨て去らなかった作曲家です。とりわけ、ルネッサンス音楽を含むバロック以前の音楽を蘇らせた作曲家としても知られています。その中でも、特に「リュートのための古風な舞曲とアリア」と題した3つの組曲は、16~17世紀のリュート曲を管弦楽の為に編曲した組曲で、人気の高い曲です。題名は「リュートのための・・」ですが、曲自体はリュートのための曲ではありませんのでご注意を。

それぞれ4曲からなる組曲で、第1組曲と第2組曲は管弦楽のための曲。最も人気の高い第3組曲は弦楽合奏の為の曲です。
第3組曲は、
作者不明の曲に基づく「イタリアーナ」
ベサールの曲に基づく「宮廷のアリア」
作者不明の曲に基づく「シチリアーナ
ロンカッリの曲に基づく「パッサカリア
の4曲からなる組曲です。難易度もそこそこで、弾き映え、聴き映えも十分なので、アマチュアの弦楽奏者にとっても重要なレパートリーです。

「イタリアーナ」は、チェロがリュートを思わせるピチカートによる分散和音を奏する中、ヴァイオリンによる明るく爽やかなメロディが演奏されます。
「宮廷のアリア」は、ヴィオラによるアリアの中間を、リズム・メロディの異なる5つの曲が彩りを添えています。
「シチリアーナ」は、CMなどにも使用される有名なメロディです。中盤では同じメロディが激しさを増し、チェロの下降音階による中間コーダが印象的です。
「パッサカリア」は、とても弦だけの合奏とは思えない重厚な音楽です。それだけに4曲中最も演奏が難しい曲なのですが、弾き応えのある1曲です。

拙作のMidiデーターはこちらです。

名古屋弦楽ゾリステンで第4曲パッサカリアです。

2011年7月 8日 (金)

今日の音楽 7月8日 カシオペア

武満徹の「カシオペア」は1971年7月8日小沢征爾指揮シカゴ交響楽団で初演されました。

打楽器ソリスト(ツトムヤマシタの為に書かれたといわれています)とオーケストラの為の曲で、打楽器群と木管楽器を4つに分け、ソリストを中心にWの形に配した為にカシオペア(カシオペア座がWの形だからですね)という名前をつけたそうです。金管楽器を後方に弦楽器を左右に配置したのは、カシオペアを取り巻く星座だそうです。

マウスピースをはずした金管楽器の演奏や、管楽器のベルをたたく音、弦楽器の胴を指でたたく音など、武満らしい音の世界が繰り広げられる曲です。宇宙に存在する自然の音楽を表現した曲です。残念ながらYou Tubeにはありませんでした・・・

2011年7月 7日 (木)

今日の音楽 7月7日 交響曲第1番(マーラー)

今年没後100年を迎え、昨年は生誕150年と2年連続のアニバーサリーイヤーで、この2年間はマーラーがあちこちで演奏されていました。1860年7月7日は、マーラーの誕生日、今までマーラーの交響曲の数々を紹介してきましたが、今回が最後。最後の交響曲は第1番です。

元々は交響詩として作曲され、5つの楽章を持つ「巨人」として初演された曲ですが、その後花の章を削除し、大幅に手を加えて4楽章の交響曲として完成した曲です。
マニアや評論家の中には、この第1番の交響曲を駄作として決め付ける人がいるようですが、1つめの交響曲だという事を考えれば完成度が低いとかいう批評は当てはまらないのでは無いかと思います。だいたい、1つ目の交響曲というものは数十年もかけて作ったブラームスを例外として、他の曲よりも完成度が低いのは当然でしょう。それにも増して、交響曲という器楽芸術の頂点に立つ曲へのチャレンジや続く曲への途中点としての価値は非常に高いと思います。

マーラーの1番も、終楽章の中間部に出てくる行進曲風テーマのオーケストレーションの薄さとか、主題の展開の稚拙さなどが見られますが、それでもこれだけ人気がある、という事を無視した的外れの評価だと言わざるを得ないでしょう。

第1楽章は、朝霧(弦楽器のフラジオレットで表現される)が晴れホルンが牧歌的な旋律を奏で鳥たちが鳴くという、かなりはっきりした描写がされています。ここでカッコウが鳴くのですが、従来カッコウの鳴き声は5度下降が普通でしたが、4度下降を採用しています。実はこれは意味が無い事ではなく、全ての楽章を通じてこの4度下降の旋律が出てくるという仕掛けがあるのです。また第1主題は歌曲集「さすらう若人の歌」の「朝の野原を歩けば」を使っています。
第2楽章は、先ほど述べた4度下降のチェロ・コントラバスのリズムに乗って始まるスケルツォ楽章です。中間部にはレントラーが用いられています。
第3楽章は、ティンパニのリズムをバックにコントラバスソロが、「Are You Sleeping?」として知られるフランス民謡の旋律を短調にしたメロディを奏で、それがカノン風に次々と楽器を変えてかぶせられていく葬送行進曲です。中間部では、第1楽章の主題と同じく「さすらう若人の歌」の「彼女の青い眼が」が使われています。
終楽章は非常に戦闘的なメロディから始まり、その間を美しい安らぎの旋律と行進曲風の旋律が埋めながらクライマックスに雪崩れ込みます。

アバド指揮ベルリンフィルで、第3楽章最後から第4楽章前半です。

2011年7月 6日 (水)

今日の音楽 7月6日 アランフェス協奏曲

1999年7月6日は、スペインの作曲家ロドリーゴの命日です。
ロドリーゴは幼児期に失明しましたが、その後デュカスなどに師事して作曲を学び23歳の時に管弦楽曲「子供のための5つの小品」でスペイン国家賞を受賞しました。

ロドリーゴ自身は、ピアニストでしたので多くの作品はピアノ曲なのですが、スペインの風土に根差した音楽を作曲する上でギターは欠かせぬ楽器だった事もあって、ギターを弾けないにもかかわらず多くのギター曲を残しています。
その中でも突出して知られているのがアランフェス協奏曲です。
この曲は、ギター音楽の頂点に君臨する作品とも言われる程の曲です。当時スペインの内乱で被害を受けた古都アランフェスに思いを寄せて、平和への祈りを込めて作られたと言われる曲ですが、とりわけギターのストローク奏法とコールアングレの哀愁を帯びたメロディから始まる第2楽章は、様々な形で編曲もされて演奏されています。

村治佳織のギターで第2楽章です。

2011年7月 5日 (火)

今日の音楽 7月5日 不思議な体験

松任谷由実は1972年7月5日に「返事はいらない」でデビューしました。(当時は荒井由実でしたが)。このデビューシングルは300枚程度しか売れなかったそうです。6枚目のシングル「あの日に帰りたい」が初のオリコンナンバーワンヒットになりましたが、作品としてはバンバンが歌った「いちご白書をもう一度」が先にナンバーワンになっています。

その後は、自作自演の曲や、他のアーチストに書いた曲が次々とヒットして今や女性シンガーソングライターでは日本では図抜けた存在になっていますね。他のアーチストへの提供曲としては、ハイファイセット卒業写真」、三木聖子まちぶせ」(石川ひとみもカバー)、南沙織青春に恥じないように」、原田知世時をかける少女」「ダンデライオン」など、カバー曲は数えきれない程存在しています。

初期の作品で、シングルとしては発売されていないものの、CMやTV番組で知られるようになった曲に「不思議な体験」という曲があります。アルバム「VOYAGER」に収録されていた曲で、突然の異次元空間体験のような不思議な雰囲気のある曲です。

はりつけられないので、こちらのリンクからどうぞ。

2011年7月 4日 (月)

今日の音楽 7月4日 主人は冷たい土の下に

スティーヴン・フォスターは1826年7月4日にピッツバーグの比較的裕福な家庭に生まれています。
幼児の時から音楽の才能を発揮し20歳前にはすでにいくつかの歌曲集を出版していた程です。20代後半からは、「ケンタッキーの我が家」「スワニー河」など代表作を次々と出版し人生最高の時代に入りました。しかし、1855年に父、翌年には兄が次々の亡くなり、家が傾いて困窮生活に入ってしまいます。

それからは、作曲して版権を売っては借金の返済にという苦しい生活の中、酒に溺れ1864年に38歳の若さで世を去りました。

フォスターの歌は、人種差別で苦しむ黒人たちへの共感を示したりと南部の生活の日常を描いた作品が多いのが特徴です。

「主人は冷たい土の下に」Massa's in de cold, cold goundは、奴隷たちにも慕われていた主人が亡くなった悲しみを歌った曲です。フォスターの歌の歌詞には多く黒人英語が使われています。特徴のひとつとしては 舌を噛んで発音するthがdに置き換わるというものがあり、この曲もthe が deになっています。この曲は学校の教科書などでは「春風」というタイトルで全く原詩と違う歌詞がついて掲載されていました。

2011年7月 3日 (日)

今日の音楽 7月3日 タラス・ブーリバ

チェコ国民楽派の代表的な作曲家ヤナーチェクは1854年7月3日に生まれています。
ヤナーチェクはチェコ東部のモラヴィアの生まれで、彼の音楽はモラヴィアの民族音楽が原点になっています。王立師範学校を卒業後プラハへ行ったヤナーチェクは、ロシアこそがスラヴ民族の理想の源泉という思いを抱き、その考えを反映した作品を作曲するようになりました。そこで生まれたのがロシアのゴーゴリの小説「タラス・ブーリバ」に基づく狂詩曲です。

「タラス・ブーリバ」は1918年に完成し1921年10月9日にブルノ劇場で初演されています。曲は、3つの楽章からなっており、それぞれの楽章は小説の登場人物と死を描いています。第1楽章はコサックの首領タラス・ブーリバの次男アンドレイを描いた「アンドレイの死」です。敵国のポーランドの将軍令嬢と恋に落ち、ポーランドに加担したアンドレイが父親の手で捕まり殺害されるお話。
第2楽章は、タラス・ブーリバの長男オスタップの死を描いた曲です。アンドレイの死で悲嘆にくれていたオスタップがやがてポーランド軍に捕らえられ処刑されるというお話。ベルリオーズの「幻想交響曲」の断頭台への行進、リヒャルト・シュトラウスの「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」の最後と並んで、断末魔を具体的にクラリネットの甲高い叫びで描いています。
第3楽章は、オスタップの仇討ちでポーランドと戦い、捕らえられて処刑されるタラス・ブーリバの死を描いています。タラス・ブーリバは死の直前にコサックの勝利の予言をして死んで行きます。

3管編成に様々な打楽器とオルガンが加わった編成で、ヤナーチェクの表現力を最も明確に出した作品と言われています。

ターリヒ指揮チェコフィルで第2楽章です。

2011年7月 2日 (土)

今日の音楽 7月2日 ムーンライト・セレナーデ

1997年7月2日は、アメリカの良心と言われた俳優ジェームズ・スチュアートの命日です。大スターであるにもかかわらず、私生活を含めて生真面目で、結婚は生涯一度だけ、悪役を演じたことが無い、軍隊にも自ら志願して参加・・・アメリカの良心と言われる所以です。

ヒッチコック作品には4回出演し、中でもグレース・ケリーと共演した「裏窓」は彼の代表作と同時にヒッチコック作品の中でも代表的な作品に挙げられています。
その他では、「フィラデルフィア物語」「素晴らしき哉、人生」「地上最大のショウ」「知りすぎていた男」「リバティ・バランスを射った男」など数多くの作品に出演して、1984年にはアカデミー名誉賞を受賞しています。

ジェームズがタイトル・ロールを演じた「グレーン・ミラー物語」は1954年に公開されたジャズ界の大御所グレーン・ミラーの半生を描いた作品で、ビッグ・バンド時代の名曲が散りばめられています。ムーンライト・セレナーデは、グレーン・ミラー楽団のテーマ曲にもなっているオリジナル曲で、今でも数々のミュージシャンにカバーされて演奏されるジャズの名曲のひとつです。

2011年7月 1日 (金)

今日の音楽 7月1日 ピアノ協奏曲第1番(バルトーク)

1927年7月1日、バルトークのピアノ、フルトヴェングラーの指揮で初演されたのが、バルトーク作曲のピアノ協奏曲第1番でした。
バルトークの音楽が新古典主義に変わった幕開けを告げる作品です。バルトークは1923年にブダペストの市政50年祭のために舞踏組曲を作曲してから3年ほど殆ど自作の作品を発表せず、民族音楽の研究やピアニストとしての演奏活動に没頭していました。3年たって、ピアノ曲やピアノ協奏曲を次々と発表したわけですが、その理由はピアニストとして演奏する自前の曲が無かった為と言われています。

ピアノ協奏曲第1番は、構成は古典的な急緩急の3楽章形式をとっていますが、導入部の後ピアノで演奏されるオスティナート主題に曲全体が支配されています。新古典主義の幕開けといっても、バルトークらしい激しさは失われておらず、ピアノを打楽器的に使う手法も取り入れられた曲です。

アシュケナージのピアノ、ショルティ指揮シカゴ交響楽団で第1楽章です。

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