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2011年7月 7日 (木)

今日の音楽 7月7日 交響曲第1番(マーラー)

今年没後100年を迎え、昨年は生誕150年と2年連続のアニバーサリーイヤーで、この2年間はマーラーがあちこちで演奏されていました。1860年7月7日は、マーラーの誕生日、今までマーラーの交響曲の数々を紹介してきましたが、今回が最後。最後の交響曲は第1番です。

元々は交響詩として作曲され、5つの楽章を持つ「巨人」として初演された曲ですが、その後花の章を削除し、大幅に手を加えて4楽章の交響曲として完成した曲です。
マニアや評論家の中には、この第1番の交響曲を駄作として決め付ける人がいるようですが、1つめの交響曲だという事を考えれば完成度が低いとかいう批評は当てはまらないのでは無いかと思います。だいたい、1つ目の交響曲というものは数十年もかけて作ったブラームスを例外として、他の曲よりも完成度が低いのは当然でしょう。それにも増して、交響曲という器楽芸術の頂点に立つ曲へのチャレンジや続く曲への途中点としての価値は非常に高いと思います。

マーラーの1番も、終楽章の中間部に出てくる行進曲風テーマのオーケストレーションの薄さとか、主題の展開の稚拙さなどが見られますが、それでもこれだけ人気がある、という事を無視した的外れの評価だと言わざるを得ないでしょう。

第1楽章は、朝霧(弦楽器のフラジオレットで表現される)が晴れホルンが牧歌的な旋律を奏で鳥たちが鳴くという、かなりはっきりした描写がされています。ここでカッコウが鳴くのですが、従来カッコウの鳴き声は5度下降が普通でしたが、4度下降を採用しています。実はこれは意味が無い事ではなく、全ての楽章を通じてこの4度下降の旋律が出てくるという仕掛けがあるのです。また第1主題は歌曲集「さすらう若人の歌」の「朝の野原を歩けば」を使っています。
第2楽章は、先ほど述べた4度下降のチェロ・コントラバスのリズムに乗って始まるスケルツォ楽章です。中間部にはレントラーが用いられています。
第3楽章は、ティンパニのリズムをバックにコントラバスソロが、「Are You Sleeping?」として知られるフランス民謡の旋律を短調にしたメロディを奏で、それがカノン風に次々と楽器を変えてかぶせられていく葬送行進曲です。中間部では、第1楽章の主題と同じく「さすらう若人の歌」の「彼女の青い眼が」が使われています。
終楽章は非常に戦闘的なメロディから始まり、その間を美しい安らぎの旋律と行進曲風の旋律が埋めながらクライマックスに雪崩れ込みます。

アバド指揮ベルリンフィルで、第3楽章最後から第4楽章前半です。

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