今日の音楽 7月4日 主人は冷たい土の下に
スティーヴン・フォスターは1826年7月4日にピッツバーグの比較的裕福な家庭に生まれています。
幼児の時から音楽の才能を発揮し20歳前にはすでにいくつかの歌曲集を出版していた程です。20代後半からは、「ケンタッキーの我が家」「スワニー河」など代表作を次々と出版し人生最高の時代に入りました。しかし、1855年に父、翌年には兄が次々の亡くなり、家が傾いて困窮生活に入ってしまいます。
それからは、作曲して版権を売っては借金の返済にという苦しい生活の中、酒に溺れ1864年に38歳の若さで世を去りました。
フォスターの歌は、人種差別で苦しむ黒人たちへの共感を示したりと南部の生活の日常を描いた作品が多いのが特徴です。
「主人は冷たい土の下に」Massa's in de cold, cold goundは、奴隷たちにも慕われていた主人が亡くなった悲しみを歌った曲です。フォスターの歌の歌詞には多く黒人英語が使われています。特徴のひとつとしては 舌を噛んで発音するthがdに置き換わるというものがあり、この曲もthe が deになっています。この曲は学校の教科書などでは「春風」というタイトルで全く原詩と違う歌詞がついて掲載されていました。
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