今日の音楽 7月1日 ピアノ協奏曲第1番(バルトーク)
1927年7月1日、バルトークのピアノ、フルトヴェングラーの指揮で初演されたのが、バルトーク作曲のピアノ協奏曲第1番でした。
バルトークの音楽が新古典主義に変わった幕開けを告げる作品です。バルトークは1923年にブダペストの市政50年祭のために舞踏組曲を作曲してから3年ほど殆ど自作の作品を発表せず、民族音楽の研究やピアニストとしての演奏活動に没頭していました。3年たって、ピアノ曲やピアノ協奏曲を次々と発表したわけですが、その理由はピアニストとして演奏する自前の曲が無かった為と言われています。
ピアノ協奏曲第1番は、構成は古典的な急緩急の3楽章形式をとっていますが、導入部の後ピアノで演奏されるオスティナート主題に曲全体が支配されています。新古典主義の幕開けといっても、バルトークらしい激しさは失われておらず、ピアノを打楽器的に使う手法も取り入れられた曲です。
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