今日の音楽 6月21日 シェエラザード
ロシア五人組のひとり、ニコライ・リムスキー=コルサコフは1908年6月21日に亡くなっています。
リムスキー=コルサコフと言えば、色彩感豊かなオーケストレーションで有名で、ムソルグスキーの「禿山の一夜」や「ホヴァンシチーナ」「ボリスゴドノフ」などのムソルグスキーの作品を再オーケストレーションした事でも知られています。但し、この編曲は、ムスルグスキーの独創性を損なったという批判もあり、近年は原典版を演奏する場合も増えているようです。
教育者としても大きな足跡を残しており、彼の弟子にはグラズノフ、ストラヴィンスキー、リャードフ、アレンスキー、プロコフィエフなどすぐれた作曲家がいます。
代表作は、交響組曲「シェエラザード」でしょう。組曲といってもそれぞれ標題のついた4つの楽章からなり交響曲の形式を持っています。内容は、千夜一夜物語のヒロインであるシェエラザード姫の語る4つの物語で、全編を通して美しいシェエラザードのテーマが登場します。交響曲の形式をもった交響組曲ですが、全楽章を通してヴァイオリンソロが登場し、協奏曲のような雰囲気を持つ曲でもあります(協奏曲ほど高い難易度ではありませんが・・・)
第1楽章は 海とシンドバッドの船 上行下行音階で海のうねりを表現しています。
第2楽章は カランダール王子の物語 ファゴットのメロディが王子を表しています
第3楽章は 若い王子と王女 二人を表現する優雅なメロディが、舞踏の音楽に変化します
第4楽章は バグダッドの祭り。海。船は青銅の騎士のある岩で難破。終曲 表題同様非常に変化の激しい楽章です
第3楽章 ゲルギエフ指揮ウィーンフィルです。
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