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2011年6月12日 (日)

今日の音楽 6月12日 弦楽四重奏曲(フォーレ)

1925年6月12日、フォーレの死後約半年後に最後の作品弦楽四重奏曲が初演されました。

フォーレの音楽は、ダイナミクスやアンジュレーションによる劇的効果を狙う音楽では無かったため、ドビュッシーなどによって「サロン音楽」などと批判されたりもしましたが、とても耳障りの良い心地よさを持っています。劇的効果を狙わないため、編成も大規模なものは必要とせず、特に室内楽の分野では多くの傑作を残しています。
フォーレは、ピアノ五重奏、ピアノ四重奏を各2曲、ピアノ三重奏を1曲作曲していますが、唯一ピアノを含まないのが、この弦楽四重奏です。フォーレは、弟子に「君がよく見て、おかしなところが無ければ発表してくれ」と言ったというエピソードがあります。先ほど述べたように、心地よい音楽なのですが、それゆえに輪郭がはっきりした作風ではないためピアノがそれを補っていたと思われますので、ピアノを欠く室内楽には自信が無かったのでしょうか。

最晩年作品ですので、調性はかなり12音に近づいてはいます。また、フォーレはベートーヴェンスメタナ同様耳の病に悩まされており、特に高音域、低音域が中音域に寄って聴こえるという難聴だったため、この曲は中音域に音が寄っています。したがって、ヴィオラが大活躍する曲で、第1楽章冒頭もヴィオラで開始されます。第1楽章は教会旋法(フリギア旋法)を用いています。
第2主題も教会旋法(ロクリアン)で作られています。3つの主題によって構成されていますが、その内、第2主題と第3主題の提示は、やはりヴィオラです。
実は、この曲フォーレ自身1楽章と2楽章の間に4つ目の楽章を考えていたようですが、結局それは完成されずに亡くなっています。一応、3つの楽章で完成した形になっているので、未完成作品とはなっていませんが・・・

この曲は、冒頭が聞き取れるボリュームで聞き始めれば最後まで聞こえなくなったり、突然大音量で驚かされたりという事はありませんので夜中でも安心して聴く事ができる曲です(笑)
第1楽章です。

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