今日の音楽 5月9日 高雅で感傷的なワルツ
ラヴェルという作曲家は、過去の作曲家や周囲の音楽から様々な影響を受けて自己に吸収して創作活動をやってきた作曲家です。本人も、クープラン、モーツァルト、シャブリエ、サティ、グリーグといった作曲家から影響を受けたと言っています。印象派と言われながら、ドビュッシーなどとは一線を画し、モーツァルトなどの古典的手法を使い、色彩感はシャブリエ、抒情性はグリーグ等々・・・また、ピアノ協奏曲に代表されるジャズからの影響、ボレロなどの民族舞曲と作曲家として様々な表情を見せています。
1911年5月9日に初演された、ピアノ曲集「高雅で感傷的なワルツ」はシューベルトのワルツをモチーフとして作曲したと述べています。7つのワルツと、その7つの総集編ともいうべきコーダをもつ表情豊かなワルツ集で、翌年バレエ音楽として管弦楽に編曲されています。
初演は作曲家の名が伏せられて演奏され、作曲家を当てるというクイズつきでしたが、殆どの聴衆はラヴェルと当てたそうです。サティ、コダーイの作品と勘違いをした人もいたようですが・・・
リヒテルのピアノで後半です。
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