今日の音楽 5月8日 パシフィック231
鉄道好きの作曲家というのは結構多いものです。鉄道オタクともいえるドヴォルザークやヒンデミットなどが挙げられますが、鉄道そのものを作品にしてしまったのが、フランスのオネゲルです。
交響的断章「パシフィック231」がそれです。パシフィック231は車軸の数が2-3-1になっている蒸気機関車の名称で、蒸気機関車が動き出すところから止まるところまでが表現されている・・・ように聴こえるのですが、オネゲル自身は標題音楽では無いと言っているようです。
でも、どう聴いていも冒頭は機関車の動き出しに聴こえますよね。
この曲は、指揮者のエルネスト・アンセルメに献呈されていますが、初演は1924年5月8日にクーセヴィツキー指揮パリ・オペラ座管弦楽団によって演奏されました。
この曲の優れたところは、上に書いたような機関車が動き出したり、止まるところをaccel(アッチェレランド)=テンポを速める や rit.(リタルダンド)=遅くする などの速度変化記号を用いずに表現しているところです。つまり、一定のテンポで速度変化を表現しているわけです。
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