今日の音楽 5月4日 交響曲第104番「ロンドン」
ハイドンの最後の交響曲第104番「ロンドン」は1795年5月4日の慈善コンサートで初演されたと言われています。(4月13日という説もあり)
さすがに最後の交響曲、非常に壮大な曲で104番以前の100番「軍隊」、101番「時計」のようなハイドンぽさよりは、ベートーヴェンの世界に続く作品と言って過言では無いと思います。「ロンドン」という標題は、特別な意味は無く、ロンドンで作曲された曲という事から19世紀につけられました。形式も壮大な序奏を持つソナタ形式の第1楽章、三部形式の第2楽章、メヌエットの第3楽章、快活なソナタ形式の第4楽章というオーソドックスな形式を持っていて、重厚さなどを考えても、モーツァルトとは違うベートーヴェンに繋がるシンフォニーという事が言えると思われます。
ハイドンの曲は、結構音の跳躍が激しくて、モーツァルトとは違った意味で演奏が難しいです。アマチュアがあまりハイドンを取り上げないのは、そういう難しさがある事も一因ではないでしょうか。
ヤンソンス指揮ベルリン放送交響楽団で、第1楽章です。
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