今日の音楽 5月15日 遊戯(ドビュッシー)
ドビュッシーが最後に作曲した管弦楽曲であるバレエ音楽「遊戯」は1913年5月15日にシャンゼリゼ劇場で初演されています。初演時はあまり成功では無かった上に、その2週間後初演されたストラヴィンスキーの「春の祭典」騒動の陰に隠れてしまったようです。
「遊戯」と言っても子供の遊びでは無くて原題の「Jeux」=「play」=「スポーツをする と 戯れる」という意味の掛詞です。無くなったテニスボールを探す1人の男と2人の女の恋の鞘当てを表現した曲です。晩年の作品だけに、無調性に近づいた曲ではありますがドビュッシーらしさは失われてはいません。蒼白いほの暗い光の世界が展開される幻想的な音楽です。
前半部分です。
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