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2011年5月27日 (金)

今日の音楽 5月27日 ヴァイオリン協奏曲第1番(パガニーニ)

1840年5月27日はパガニーニの命日です。
パガニーニは18世紀から19世紀の前期ロマン派時代のヴァイオリンの天才。悪魔に魂を売ってヴァイオリンの技術を手に入れたと言われるほどの奏者でした。その代わりに非常に病弱で病気と薬害が繰り返され50代で亡くなってしまいました。
前期ロマン派の多くのヴァイオリン作品は、彼のために書かれた物が多く存在しています。また、作曲家としても後の作曲家に多大な影響を与えています。彼の作品を元にした変奏曲が非常に多いという事もその証でしょう。特に、奇想曲はシューマンリストブラームスラフマニノフなどが、ヴァイオリン協奏曲第2番のロンド「鐘」は、リストクーラウヨハン・シュトラウスなどが流用しています。

パガニーニは当時確立されていなかった著作権に非常に神経を使っており(金銭に異常な執着があったとも言われています)自分の作品のパート譜を含む譜面は全て自分で管理していました。合奏練習前に配り終わると同時に撤収していたため、楽譜が残されていない作品が数多くあるようです。ヴァイオリン協奏曲第1番も、実は1曲目のヴァイオリン協奏曲では無いのですが、出版された1曲目のコンチェルトだったため第1番がつけられています。通常、ヴァイオリン協奏曲は、演奏のし易さやヴァイオリンの鳴らし易さなどからニ長調が非常に多く(ベートーヴェンブラームスチャイコフスキーなど)、その他でも調号があまり多くない曲が多いのですが、パガニーにの第1番は変ホ長調という調整で書かれています。これはパガニーニの技巧を誇るためにわざと難しい調性にしてあるとも言われていますが、原譜ではヴァイオリン独奏はニ長調で書かれていて弦を半音高くして演奏したとも言われています。現在では、オーケストラ自体をニ長調に下げて演奏する事も多いようです。

形式はオーソドックスな3楽章形式で、二重フラジオダブルストップ、スピッカートなど難しい奏法がちりばめられておりヴァイオリン協奏曲屈指の難曲のひとつとされています。

1990年チャイコフスキー国際コンクール諏訪内晶子の演奏で第3楽章です。

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