今日の音楽 4月7日 ミサ・ソレムニス
ベートーヴェンの晩年期の大作である、ミサ・ソレムニス(荘厳ミサ曲)がペテルブルクで初演されたのが1824年4月7日でした。
この曲は、元々は神聖ローマ帝国のルドルフ大公の大司教への就任祝いとして書き出されたが、次第に構想が膨らみ、結局完成まで5年の年月がかかり、当然就任祝いには間に合わなかったというエピソードのある曲です。
ミサ曲といっても、純粋な宗教音楽としてのミサ曲というよりは、交響曲的な曲で、同じニ長調の第9交響曲と並ぶベートーヴェンの超大曲の雄として愛されている曲です。
単純にミサとしての体裁を整えているミサ曲とは異なり、歌詞も通常の形式に則ったものに手を加えています。これは、ベートーヴェンが純粋なクリスチャンでは無く(勿論クリスチャンではありましたが)教会の権威主義的なところにも批判的であったという事も多分に影響していると思われます。
どちらにしても60分を超える曲で、教会でのミサなどで演奏される事は無く、殆どが演奏会において聴く事ができるという事でも、宗教曲というより合唱曲と言ったほうが良いと思います。
ベーム指揮ベルリンフィルで、グローリア冒頭です。
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