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2011年4月 6日 (水)

今日の音楽 4月6日 プルチネルラ

20世紀最大の作曲家のひとり、ストラヴィンスキーは1971年4月6日に没しています。
ストラヴィンスキーの作風は大別すると、初期のバーバリズム、中期の新古典主義、後期のセリー(十二音音楽)に分けられます。初期は、「ペトルーシュカ」「火の鳥」「春の祭典」に代表される激しいリズムと不協和音の音楽、中期は「プルチネルラ」「ミューズを率いるアポロ」「カルタ遊び」に代表される比較的小編成の古典的技法を融合させた音楽、戦後はアゴンなどの大編成の十二音音楽を作曲しています。

ストラヴィンスキーの作品の中でも、多くの人に愛されている作品の多くは、初期のバーバリズム作品に含まれていますが、新古典主義時代の作品は、どちらかといえば玄人ウケする作品が多いようです。以前とりあげた兵士の物語や、このプルチネルラが代表格です。

プルチネルラは18世紀の作曲家ペルゴレージの作品といわれていた(実際は他の作曲家のものも含まれていた)作品群を、ディアギレフの依頼でバレエに仕立てた作品です。と言ってもストラヴィンスキーはディアギレフの依頼内容を無視してストラヴィンスキー風に大幅に手を加えたものに仕上げたそうです。編成もクラリネットを除く2本ずつの木管と2本のホルン、トランペットとトロンボーン各1、弦楽五部の独奏と弦楽五部の合奏及び3人の独唱というきわめて小さい編成です。初期作品を聴きなれた人は打楽器も無いこの音楽がストラヴィンスキーの作品か?と疑うほど、異なる雰囲気を持つ作品ですが、聴けば聴くほど味のある作品だとおもいます。

アバド指揮ロンドン交響楽団で冒頭部分です。

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