今日の音楽 4月5日 交響曲第2番(ベートーヴェン)
今日の音楽で、紹介していないベートーヴェンの最後の交響曲第2番は1803年4月5日、ピアノ協奏曲第3番などと共にウィーンで初演されています。
交響曲第2番は、初めての交響曲第1番と革新的作品と言われる第3番の間に挟まれてちょっと存在感が無いのですが、曲としては優しさと激しさが融合した名曲だと思います。第1番と異なり初めて長い序奏をつけた曲でもあり堂々とした風格の一端を感じさせる第1楽章は躍動感に溢れる楽章です。第2楽章は美しさではベートーヴェンの緩徐楽章の中でも第9と並ぶ程の曲です。(元来ベートーヴェンの緩徐楽章は実験的要素が強いため曲の美しさではモーツァルトやブラームスに一歩も二歩も譲っています)第3楽章は、初めてスケルツォを明記(第1番も実際はスケルツォに近いが、一応メヌエット)、第4楽章は非常に短い動機が積み重なって構築されている力強い曲です。
ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団で第2楽章前半です。
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