今日の音楽 4月4日 戴冠式ミサ(モーツァルト)
モーツァルトのミサ曲第14番「戴冠式ミサ」は、1779年4月4日復活祭の祝日に初演されています。元々は、戴冠式用に作られた作品では無いのですが、1791年にレオポルド2世の戴冠式で演奏された事で「戴冠式ミサ」として定着したようです。
この曲は通常のミサのための式文「キリエ」「グロリア」「クレド」「サンクトゥス」「アニュスデイ」の5つの曲をベースに、第5曲に「ベネディクトゥス」を加えた作品です。ハ長調で書かれているため、明るく堂々とした雰囲気の曲ですが、オペラのアリアのような曲調が所々に出てきて親しみ易い曲でもあります。特に第6曲の「アニュスデイ」は、歌劇「フィガロの結婚」の第3幕で伯爵夫人が浮気ばかりしている伯爵について、大恋愛で結ばれた過去(セヴィリアの理髪師のストーリー)を思って歌う「楽しい思い出はどこに」に非常に似た曲という事でも知られています。
第6曲「アニュスデイ」です。
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