今日の音楽 4月27日 ミューズを率いるアポロ
4月27日は、ストラヴィンスキーの2つのバレエが初演された日です。
1曲は1928年アメリカのワシントンD.C.のアメリカ議会図書館でのイベントで初演された「ミューズを率いるアポロ」、もう1曲は1937年メトロポリタン劇場で初演された「カルタ遊び」です。
ミューズを率いるアポロは、ストラヴィンスキーの新古典主義の時代の作品で、初期のバーバリズムの時代の三大バレエと異なり、パ・ダクシオンとかパ・ドゥ・ドゥ、ヴァリアシオンなどの古典的なバレエの形式を踏まえた作品です。音楽的には、半音階をあまり使わない古典的な音階を多用しており、ちょっと聴くとストラヴィンスキーの作品とは思えない音楽である事と、バレエでは珍しい弦楽器だけの編成という特徴が見られます。
「火の鳥」「ペトルーシュカ」「春の祭典」や「兵士の物語」といった曲を聴きなれた人には、まるで違う作曲家のものかと思える程、初期の激しいリズムは影を潜めていますが、弦楽器の鳴らし方には目を見張るものがある作品です。弦楽合奏ですが、ストラヴィンスキーは楽器の数を指定しており特に低音を分厚くしています。
冒頭です。
« 今日の音楽 4月26日 白い恋人たち | トップページ | 今日の音楽 4月28日 アクエリアス(輝く星座) »
コメント