今日の音楽 4月25日 トゥーランドット
プッチーニは、人生最後の歌劇「トゥーランドット」を完成させること無く1924年11月に亡くなりました。トゥーランドットは、アラビアの「謎かけ姫物語」を源にする話で、舞台は中国。中国のトゥーランドット姫に求婚する男は姫の出す3つの謎を解かなければ斬首されます。ティムールの息子であるカラフ王子は身分を隠して、周囲の反対を押し切り、この美しい姫に求婚します。見事に3つの謎を解いたカラフに対し、結婚を拒否するトゥーランドット姫。そこで、カラフが明朝までに私の名が判れば私は処刑されてもよい、という問題を出します。
ここで歌われるのが、荒川静香によって一躍有名になった「誰も寝てはならぬ」です。トゥーランドット姫が、国じゅうにカラフの名を探るように命令。それを受けてカラフが歌うプッチーニらしいドラマチックなアリアです。
その後、カラフに密かに思いを寄せる召使のリューが捕らえられ、名前を白状するように拷問を受けるが、リューは自ら命を絶って秘密を守ります。最後は、トゥーランドットもカラフの愛に応えるのですが、あまりに犠牲が多いですね。めでたしめでたしとは言いがたい内容です。
プッチーニは、リューが自刃したところまで作曲して絶筆。その後23ページにわたるスケッチを元にフランコ・アルファーノが完成させました。
初演は1926年4月25日。トスカニーニの指揮でした。
プラシード・ドミンゴの歌です。
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