今日の音楽 4月20日 マ・メール・ロア
オーケストレーションの天才と言われるラヴェルが残した管弦楽のための曲の半分近くはピアノ曲からの編曲です。その中でも、マザー・グースを題材にした「マ・メール・ロア」は3ステップで大きな曲になって行きました。
生涯独身で子供のいなかったラヴェルは友人のゴブデフスキ夫妻の子供ミミとジャンを可愛がっており、2人の為に作曲したのがピアノ連弾のための「マ・メール・ロア」でした。最も題材は子供向きでも、子供が弾くにはちょっと難しすぎたようで、初演は1910年4月20日にプロの音楽家によって行われました。
第1曲「眠りの森の美女のパヴァーヌ」、第2曲「一寸法師」、第3曲「パゴダの女王レドロネット」、第4曲「美女と野獣の対話」、第5曲「妖精の園」の5曲の組曲です。その後、1911年にオーケストレーションを施し組曲として発表、翌年には曲順を若干入れ替え、前奏曲や数曲の間奏曲などを加えたバレエ音楽を作っています。
管弦楽版は、実は2管編成で金管楽器もホルンだけという小編成ですが、チェレスタ、ハープや打楽器群でとても2管編成の曲とは思えない華やかな曲にしています。
勿論、原曲のピアノ曲も色彩感に溢れた曲です。
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