今日の音楽 4月15日 死の舞踏(リスト)
「死の舞踏」という曲は、サン=サーンスの交響詩が有名ですが、こちらの方はフランスのカザリスの詩に霊感を受けて作曲された骸骨の踊りの音楽です。1865年4月15日にビューローの指揮で初演されたリストの「死の舞踏」は、グレゴリオ聖歌の「怒りの日」によるパラフレーズというタイトルが付いているように、「怒りの日」に基づく曲です。「怒りの日」は既にベルリオーズが幻想交響曲の第5楽章で使っているのですが、これに触発されたかどうかは不明です。
リストの「死の舞踏」は、ピアノとオーケストラの為の曲で変奏曲とコーダからなる15分程度の曲です。ピアノとティンパニの強打の反復をバックに管楽器と低弦で演奏される「怒りの日」の主題が、さすが交響詩の創始者と思わせるリストによって、しかもピアノ協奏曲とも思えるカデンツァ付きの音楽で変奏、表現されています。
ツィマーマンのピアノ、小澤征爾指揮ボストン交響楽団で前半です。
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いかにもツィマーマンらしい十分に吟味された精妙にして精巧な表現が見事な内容になっている。 [続きを読む]
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