今日の音楽 4月12日 ボリス・ゴドゥノフ
1938年4月12日は、20世紀初頭のロシアを代表するバス歌手、フョードル・シャリアピンの命日です。
日本公演において、歯の悪いシャリアピンの為に作った玉葱に漬け込んで玉葱の微塵切りをかけて柔らかくしたステーキ(帝国ホテルの料理長考案)にシャリアピン・ステーキの名を残しているシャリアピンの最も得意なレパートリーはムソルグスキーの作曲した「ボリス・ゴドゥノフ」です。「ボリス・ゴドゥノフ」は、グノーのファウストと並んで知られているバス歌手が主役の曲です。「ボリス」は16世紀ロシアで実在した皇帝で、権謀術数でツァーリになったものの自称息子のドミートリの台頭で失意の内に生涯を閉じた人物。これをプーシキンが劇詩にしたものを台本としています。
中でも、ツァーリの座についたボリスが歌う、ボリスのモノローグ「私は最高の権力を手にした」は人間の内面を表現する事を得意としたシャリアピンの真骨頂です。
シャリアピンによる、ボリスの死です。
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