今日の音楽 3月8日 交響曲第2番(シベリウス)
1902年3月8日にヘルシンキで初演されたのが、シベリウスの交響曲第2番です。シベリウス通に言わせると、(というか、一部評論家に言わせると)シベリウスの真価が発揮されるのは3番以降のシンフォニーで、1・2番は聴くに値しないなどと極端な事を言う人もいますが、シベリウスの音楽の本質が何であれ、良い曲は良い曲だと思いますね。
第1楽章から第2楽章までは北欧の厳しい冬を感じさせる鬱積した音楽、第3楽章は厳しい冬から春を覗かせる牧歌的な音楽を挟んで、終楽章で本当の喜びが爆発していく・・・と、感じていたのですが実のところはそういう標題的な音楽では無いようです。
ピチカートに乗った第2楽章は、ドンファンの伝説やフィレンツェの印象から着想したものだそうです。
フィンランディアと同じようなロシアの圧政に耐えるフィンランド人と解放の喜び、と充てつける人もいるようですが、それもシベリウスが意図したものでは無かったようです。
まあ、シベリウスの曲は聴くのは最高だが、コントラバスにとっては弾くのは地獄という曲が多くて、この2番も、終楽章冒頭の盛り上がったテーマのところで冷静に単調なリズムを延々と打ち続けるという悲しい曲ですね(笑)
持っている音源は
ベルグルンド ヘルシンキフィル
コリン・デーヴィス ロンドン響
コリン・デーヴィス ボストン響
オーマンディ フィラデルフィア管
バルビローリ ハレ管
モントゥー ロンドン響
です。一般的に名盤と言われているバルビローリやベルグルンドは勿論良いのですが、モントゥー盤も結構良いです。
ヤルヴィの指揮(オケは不明)で第3~4楽章です。
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