今日の音楽 3月16日 さすらう若人の歌
マーラーの歌曲集「さすらう若人の歌」は1885年頃には完成していたと言われています。当初はピアノ伴奏による歌曲でしたが、オーケストレーションを施して管弦楽伴奏で初演されたのが1896年3月16日、ベルリンでした。この日は、1889年に一旦5楽章の交響詩として初演された交響曲第1番が、4楽章に改訂され現在の形で同時に初演されています。
「さすらう若人の歌」は、交響曲第1番と密接な関係を持っています。第2番から第4番が「子供の不思議な角笛」と密接な関係を持っているために「角笛交響曲」と呼ばれているのと同様な関係です。4つの歌曲からできていて、第1曲「恋人の婚礼の時」、第2曲「朝の野を歩けば」、第3曲「僕の胸の中には燃える剣が」、第4曲「恋人の青い瞳」からなっています。
このうち、第2曲が交響曲第1番第1楽章の第1主題になっており、第4曲が第3楽章の中間部の主題になっています。
第1曲は非常に寂しく切ないメロディで失恋の悲しみを打明けています
第2曲はこの曲集で最も明るい曲
第3曲はふられた恋人へ剣を振るうような妄想を描く激しい曲
第4曲は美しく穏やかな曲で締めくくりになっています。
第3曲です。
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魂の里帰りとでも呼びたいような凄まじい演奏だ。
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