今日の音楽 3月15日 交響曲第4番(ベートーヴェン)
ベートーヴェンの9つの交響曲の中で最も地味な存在の候補のひとつが、交響曲第4番でしょう。シューマンが「2人の北欧神話の巨人の間にはさまれたギリシアの乙女」と表現した第4番は、ちょっと「乙女」というには活発すぎる名曲だと思います。2人の巨人は、交響曲の大きな転換を示した第3番「英雄」と、新しい試みに溢れている第5番「運命」の事です。
第4番は、序奏こそ暗い印象を与えますがその後は終始軽快で楽しい曲です。第7番のシンフォニーが「リズム」を全面に押し出した曲ですが、第4番もかなりリズミックです。しかも主題が軽やかなメロディなので軽快感が余計に強く感じられる曲になっていると思います。
さて、実は、我々技術の未熟なアマチュアレベルで、ベートーヴェンの交響曲で最も演奏が難しいのは・・・というと、2人の巨人でもなければ、巨大作品の第九でもありません。この第4番は、かなり難しい曲と認識されています。(コントラバスにとっては田園の第4楽章という難物がありますが)。特にファゴットの分散和音の長いフレーズがあるのでファゴット殺しとも言われています。存在は地味ですが、曲は地味じゃないから聴いてみてくださいね。
終楽章です。
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