今日の音楽 3月1日 練習曲作品10-3(ショパン)
ショパンの誕生日は1810年3月1日・・・という事になっています。出生証明書は2月22日なので、なっています・・なんですけどね。
ショパンはポーランドで生まれましたが、ロシアなどの列強に蹂躙される故国を離れウィーンを経由してパリへ行きます。その後はパリで音楽活動を行っています。しかしながら、望郷の思いが強くマズルカ、ポロネーズといったポーランドの民族音楽を基本とした作品を数多く残しています。
また、ショパンはシューマン、リストといったピアノ曲のスペシャリストと異なりピアノ曲以外の分野の作品には殆ど手をつけていません。まさにピアノ一筋といった作曲家でした。
数多いショパンのピアノ曲の中でも最も愛されている曲が、練習曲作品10の3、通称別れの曲です。ショパンは自分の作品に愛称を付ける事を嫌がった為に、この別れの曲という愛称もこの曲を主題歌に使った映画から取られたものです。
練習曲といっても「木枯らし」とか「革命」、「黒鍵」などハイスピードの曲と全く異なる表現力を磨く為の曲でフレージングやレガートに重きが置かれているため、コンサートピースとしても十分に聴かせられる作品になっています。
ショパン自身も、「一生に二度とこんな美しい旋律は見つけられないだろう」と言っている程の作品ですね。
カツァリスのピアノです。
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