今日の音楽 3月10日 交響曲第3番「典礼風」
1892年3月10日はオネゲルの誕生日です。以前命日には「夏の牧歌」を取り上げましたが、今日はもう少し本格的な曲。交響曲第3番「典礼風」です。オネゲルはミヨーなどとともにフランス6人組のひとりですが、他のメンバーがアンチワーグナーだったにも拘わらず、ワーグナーの音楽に傾倒していたようです。その為にオーケストレーションはどちらかというとドイツっぽい重厚な響きを聞かせてくれます。
交響曲第3番は第二次大戦終了直後に作曲された曲で、詩篇からとられたタイトルが各楽章につけられています。第1楽章が「怒りの日」、第2楽章は「深き淵より」、第3楽章が「我等に平和を」です。但し、直接聖歌などを使用したわけではありません。
第1楽章は、神の怒りを前にした人間の恐れを激しいリズムと不協和音で表現しています。
第2楽章は、うってかわって、非常に美しく気高い音楽です。
第3楽章は、ゆったりとした行進曲風の音楽ではじまり3分の2ぐらいをかけてクレッシェンドし音楽の高みを目指します。その後は最後まで穏やかに平和を歌う、というオネゲルの5つの交響曲の中では最長の30分を越える曲です。
第1楽章の「怒りの日」 カラヤン ベルリンフィルです。
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