今日の音楽 2月28日 弦楽のためのソナタ第1番
2月29日に生まれた人は、4年に1度しか誕生日が来なくて気の毒ですね。閏年以外の年は自分の誕生日はいつ祝ってもらっているのでしょうか。28日?それとも3月1日。
そんな不幸な大作曲家がひとりいます。ロッシーニ。30代で作曲家を辞めて美食家に転向した((^∇^)マエストロです。1792年2月29日の生まれです。
ロッシーニといえば、セヴィリャの理髪師とかウィリアム・テルなどオペラ作曲家として名が残っていますが、今日は弦楽のためのソナタ第1番です。
ロッシーニは、パトロン的存在になったトリオッシとその従兄弟及びロッシーニのために6つの四重奏曲を書きました。普通弦楽の四重奏曲といえば、2本のヴァイオリンとヴィオラ、チェロのための曲ですが、弦楽のためのソナタは全部ヴィオラが無く、コントラバスが加わっています。と言っても作曲されたのはわずか12歳の時。たまたま、このメンバーの楽器がこの4つの楽器だったという事だそうです。子供の遊びで弾くための曲(それにしては結構難しい)だったようです。全曲3つの急-緩-急の楽章で出来ていてとても爽やかな印象の曲です。今では弦楽合奏(ごめんなさいヴィオラはお休みです)でも演奏されます。
ところでヴァイオリンの一番低い弦とコントラバスの一番高い弦(値段じゃないですよ)の間には1オクターヴの開きがありますので、実質的には2オクターヴ以上開いているわけです。その間をチェロ1本で補完するのですから、チェロはかなり大変な曲です。
第1楽章です。