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2011年2月 9日 (水)

今日の音楽 2月9日 イベリア

クラシック音楽界の「ほら男爵」なのか、はたまた「不良少年」なのか・・・
スペインの作曲家アルベニスです。彼の代表作のひとつ「イベリア」の最後を飾る第4巻が初演されたのが1909年2月9日でした。

アルベニスは、7歳の時にパリ音楽院の入学試験を受け、その際にボールをぶつけて鏡を割ってしまい、試験官から「もう少しオトナになってから来い」と言われたとか、10歳の時に家出をしてあちこちを放浪した、などのエピソードが残されていますが、どうやらこれらはアルベニスが語った伝記自体が嘘で塗り固められていたという事が証明されているため、現在では「ウソ」の可能性も指摘されているようです。。。。が、いずれにしても放浪ではなくて、演奏旅行だったかもしれない見聞が彼の創作に役立った事は間違いないようです。

イベリアは、1905年から書き始められたピアノ組曲で、全4巻の大曲です。全部演奏すると約1時間半の12曲から出来ています。
第1巻①エヴォカシオン(招聘)②港(サンタ・マリア港)③セヴィーリャの聖体祭
第2巻①ロンディーニャ②アルメリーヤ③トゥリアーナ
第3巻①エル・アルバイシン(グラナダの古い地区)②エル・ボロ③ラバビエース
第4巻①マラガ②ヘレス③エリターニャ(ドビュッシーがその多彩な色彩感を絶賛した曲)

この曲は同じスペインの作曲家アルボスがオーケストレーションの権利を取り管弦楽版に編曲していますが、実は、原曲のピアノ版に感銘を受けてオーケストレーションを考えた作曲家がもう一人いました。モーリス・ラヴェルです。彼はバレリーナのイダ・ルビンシュタインから委嘱されたバレエ音楽に「イベリア」の管弦楽版を考えたのですが既にアルボスが管弦楽編曲の権利を取得している事を知り断念、そして已む無くオリジナル曲を作る事になったのですが、そこで生まれた曲が「ボレロ」だったそうです。もし、イベリアの管弦楽編曲の権利がフリーだったら、ラヴェルの最高傑作が生まれていなかったわけですね。

最後の曲エリターニャです。

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