今日の音楽 2月8日 ピアノ協奏曲第3番(バルトーク)
バルトークは3つのピアノ協奏曲を作曲していますが、第1番、第2番はピアノがかなり打楽器的な扱いになっています。単純に聴いてもだ両方とも第3楽章がティンパニの爆発音で開始されるという共通点があります。1946年2月8日に初演された第3番は、結局バルトーク自身が残り僅かのところで死去してしまったためもちろん初演を聴く事はできませんでしたが、終楽章の17小節程度のオーケストレーションが未完成だったということで、わずかな作業でハンガリー人の作曲家シェルイが完成したものです。
この曲は、バルトークがアメリカ移住後の作品で、それ以前の無調性、打楽器的な扱いは後退し伝統回帰が見られる当時の作風を反映しています。一説にはロマン派音楽を好んでいたアメリカ楽壇を意識したとも言われています。3つの楽章からできていて第3楽章にはハンガリーの民族舞踊的な主題が用いられています。難易度はバルトークにしてはやや低め・・・らしいのですが、とは言ってもバルトークですから。
ハンガリーのピアニスト コチシュで第3楽章です。指揮がフェレンチクなのでハンガリー国立交響楽団かな?
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