今日の音楽 2月24日 歌劇「メフィストフェレ」
作曲家、文学者、台本作家の肩書きを持つアッリーゴ・ボイトの誕生日は1842年2月24日です。ヴェルディの「諸国民の讃歌」の作詞を20歳で行った俊英でしたが、音楽の世界では大成功をつかむ事ができませんでした。当時はヴェルディの全盛期。ボイトの代表作「メフィストフェレ」は、ファウストの第一部、第二部を悪魔メフィストフェレ側から語る知的なオペラでしたが、時代が時代で、この糞真面目で重苦しい題材で長いオペラが大衆から支持を得る事はできませんでした。ボイトはワーグナー同様自ら台本を作成していますが、寧ろ、ヴェルディの「オテロ」や「ファルスタッフ」の台本作者、当時失敗作として上演されていなかった「シモン・ボッカネグラ」の改訂を行い復活させた作家・・・の方が業績としては残っています。
それでも、トスカニーニがこの「メフィストフェレ」を好んで上演し、何度も改訂が加えられた事もあって、現在でも唯一ボイトの作品として世に残っているわけです。
マルゲリータのアリア「いつかの夜、暗い海の底に」です。
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