今日の音楽 2月20日 白鳥の湖
バレエといえば、まず最初に頭に浮かぶほど代表的なバレエ曲「白鳥の湖」が初演されたのは1877年2月20日でした。
こんな有名な曲なのですが、しばらくの間埋もれた作品だったというのは驚きです。ボリショイ劇場の依頼で作曲されたのですが、初演がダンサーや指揮者に恵まれず評判が悪く、しばらくは再演されていたものの舞台装置の破損などによって譜面はチャイコフスキーの書斎に打ち捨てられていたそうです。プティパとその弟子のイワノフによって改訂が施され1895年に蘇演されて以降、現在のようなバレエの代表作になったという事で、要するにチャイコフスキーの生きている間には、今のような評価は無かったわけです。もっとも、音楽自体は初演の失敗を残念に思ったチャイコフスキーが組曲版として演奏会に使用したため演奏される機会はあったそうです。
第2幕の情景の音楽、ワルツ、ファゴット殺しの四羽の白鳥たちの踊り、ヴァイオリンとチェロのソロがある間奏曲、民族色豊かな踊りなど組曲にある曲も、無い曲も名曲がたくさんありますが、やっぱり華やかなワルツにしましょう。ちょっと中間部が冗長の感じはありますが、チャイコフスキーのワルツはどれをとっても色彩豊かですね。
バレエの映像を探してボリショイのものをみつけたのですが、音が悪いです。
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キューバの怪しそうなバレエとかも紹介されています。
ご存じですか?
http://www.ballerina-collection.com/
投稿: 典子 | 2011年2月20日 (日) 12時11分