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2011年2月17日 (木)

今日の音楽 2月17日 仮面舞踏会

仮面舞踏会は音楽の題材に数多く使われています。中世の貴族社会・上流階級の象徴という面が材料として使われ易いのでしょうね。思いつくだけでも、ハチャトゥリャン、ニールセン、少年隊(笑)、プロコフィエフのロミオとジュリエットの中にもありますし、バーンスタインの交響曲第2番の第2部・・・マスカレードというタイトルでレオン・ラッセルが作曲しカーペンターズやジョージ・ベンソンも歌った曲etc・・・

ヴェルディの中期作品の中の傑作のひとつが「仮面舞踏会」です。この曲が初演されたのが1859年2月17日。ですが、初演には紆余曲折がありました。元々はナポリの劇場から依頼を受けて作曲したものですが、1792年スウェーデンの啓蒙君主グスタフ3世がストックホルムのオペラ座で上演されていた劇 仮面舞踏会の最中に暗殺された事件を題材にした戯曲を元にしていたため、当時検閲の厳しかったナポリでは「王の暗殺」は不味いだろうという事で断念、それ程厳しくなかったローマで初演する事になりました。ただしローマでも、ストーリーの舞台をヨーロッパ以外にする事という条件がつけられました。その為に、舞台はイギリス植民地時代のボストン、国王をボストンの総督、暗殺者の伯爵を総督の秘書に変更してようやく上演にこぎつけたというわけです。

この曲も魅力的なアリアがたくさんあります。第1幕の総督リッカルドのアリア「今度の航海は無事だろうか」、第2幕の暗殺者レナートの妻アメーリアのアリア「あの草を摘み取って」、第3幕のアメーリアのアリア「私の最後の願い」など単独でも歌われる曲がたくさんありますが、その中でリッカルドがアメーリアを思って歌う「永久に君を失えば」は、前奏曲のメインのメロディとしても使われている美しいアリアです。

パヴァロッティです

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