今日の音楽 1月9日 練習曲作品10-3
非常にベタなのですが、ピアノ曲で一番好きなのはショパンの別れの曲です。別れの曲といえば101回目のプロポーズ・・・では無くて、私の場合大林宣彦監督の「さびしんぼ」。黒澤明監督も絶賛した大林作品の最高傑作のひとつです。1938年1月9日が大林宣彦の誕生日。大林作品は結構見てましたね。一番最初に見たのが「ハウス」。その後ブラックジャックを翻案した「瞳の中の訪問者」、「ねらわれた学園」、尾道三部作の「時をかける少女」「転校生」「さびしんぼ」、「漂流教室」「異人たちとの夏」、「水の旅人」、「青春デンデケデケデケ」、新尾道三部作の「ふたり」「あした」・・・三部作目の「あの夏の日」は見てない・・・「転校生-さよならあなた-」。で、「さびしんぼ」で全編にわたって使われていたのがショパンの練習曲op10-3でした。
この映画の私に与えた影響は大きくて、息子の名前「大樹(ひろき)」は、この映画の主人公 井上ヒロキ から音をとって、漢字をあてたものです。この曲はショパンの他の練習曲とは異なってメロディを非常に大切にしています。ショパン自身も「一生のうちで二度とこのような美しいメロディは作れないだろう」と言ったそうです。
中間部の激しい動きから再び冒頭のメロディに帰ってきた時の安堵感は(勿論中間部も大好きですが)筆舌に尽くしがたいものがありますね。
ヴァレンティーナ・リシッツァのピアノ演奏です。
« 今日の音楽 1月8日 ベルガマスク組曲 | トップページ | 今日の音楽 1月10日 イシュタール »
コメント