今日の音楽 1月8日 ベルガマスク組曲
1896年1月8日は、フランスの詩人ヴェルレーヌの命日です。
ヴェルレーヌといえば「秋の日のヴィオロンのためいき・・・」とか「巷に雨の降るごとく・・」という和訳で有名なランボーやマルラメと並ぶ象徴派の代表ですね。
ヴェルレーヌの詩は、印象派の作曲家に大きな影響を及ぼしています。フォーレやドビュッシーは、ヴェルレーヌの詩をもとに数々の歌曲を遺していますが、ドビュッシーの初期代表作のひとつ「ベルガマスク組曲」もヴェルレーヌの「艶なる宴」という詩集の中の「現われたる艶やかな仮面喜劇者たちとベルガモの踊り子たちは」という一節からとられたものです。フォーレの「マスクとベルガマスク」もここから取られた曲です。
中でも有名な「月の光」も同じ詩集から取られたもので、ドビュッシー自身も歌曲として「月の光」という曲を残していますが、「ベルガマスク組曲」の中の「月の光」は、これとは別の曲です。
「ベルガマスク組曲」は、勇壮な「前奏曲」、バロック時代の舞曲風な雰囲気をドビュッシー風に料理した「メヌエット」、神秘的な「月の光」、本来4分の3拍子である舞曲を4拍子に置き換えた「パスピエ」の4曲の組曲です。
月の光は、映画「ファンタジア」用にストコフスキーが管弦楽編曲していますが、上映ではカットされた作品です。DVD版で復活しているそうですよ。
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