今日の音楽 1月5日 ピアノ協奏曲第3番(ベートーヴェン)
何故、今日はベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番なのか、というと、ベートーヴェンには全く関係ない日です。ピアノ協奏曲第3番の初演日でもありません。では、何故?
実は1月5日は、20世紀を代表する2人のピアノの巨匠の誕生日。この2名ちょっと路線が違っていてなかなか同じ曲の音源が無い。で、私が持っている音源で唯一2人共通の曲が、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番なんです。
2人のピアニストとは
アルフレート・ブレンデル(1931年1月5日生まれ)
アルトゥーロ・ベネディッティ=ミケランジェリ(1920年1月5日生まれ)
です。
ブレンデルといえば、どちらかといえば古典派やロマン派のドイツ・オーストリア系の音楽を得意とする、と思われていて、特にシューベルトの演奏では定評があります。
ミケランジェリは、完璧主義者(キャンセル魔でもあったそうです)ゆえに、演奏会でのレパートリーはあまり広くなく、定番のドビュッシーのほかはベートーヴェン、シューマン、ショパンあたりを得意としていました。
で、2人の共通のレパートリーはベートーヴェン。
第3番は、「運命」と同じハ短調。重々しい悲壮感を感じさせる冒頭の第1主題も「運命」と雰囲気が似ています。最終楽章は「運命」と違って短調で始まりますが、最後は長調で華やかに終わります(中抜けの解説でした)
何故か、ブレンデルのものはYou tubeに無かったので、ミケランジェリとジュリーニの演奏でフィナーレです。
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