今日の音楽 1月26日 ばらの騎士
1911年1月26日は、シュトラウスの有名なワルツを含むオペラの初演された日です。といっても、ヨハン・シュトラウスじゃなくて、リヒャルト・シュトラウス。初演されたのは「ばらの騎士」です。
R.シュトラウスはモーツァルト風のオペラを書きたいと思い立ち作曲したのが「エレクトラ」の台本作家であった詩人のホーフマンスタールと再度手を組んで作曲したのが「3幕の音楽劇ばらの騎士」です。(楽劇というタイトルは後の人がつけたそうです)
ストーリーもフィガロの結婚に似ており編成もシュトラウスとしては小さめの3管編成になっています。
このオペラ3時間20分という長い曲であり、しかもR.シュトラウスですから当然演奏は超難しい・・・という事であちこちカットして上演される事が当たり前になっているようですが、シュトラウス自身は自分の作品に対して寛容な性格ですから(笑)公認していたようです。それにしてもR.シュトラウスの音楽を3時間以上も聞くのは少し勇気が要りますので、組曲を聴きましょう。組曲はシュトラウス自身が1945年に編纂したものの他に、ロジンスキーが全曲の流れを無視して再構成した切れ目のない組曲などが存在しています。
初演はR.シュトラウス作品の中でも最も成功した作品ですが、一部評論家は前時代的とかいう的外れな酷評をしたそうです。それを狙ったんですからねぇ。
ウィンナ・ワルツ風ですが、分厚いオーケストレーションに彩られた男爵のワルツなど、シュトラウスの中では個人的には最も好きな曲です。
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