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2011年1月 1日 (土)

今日の音楽 1月1日 美しく青きドナウ

ウィーンフィルによるニューイヤーコンサートが始まったのは1939年の年末31日、「特別演奏会」という名前でクレメンス・クラウスの指揮による演奏会でした。ニューイヤーに演奏されるようになったのは1941年から。正式にニューイヤーコンサートという名称になったのは1946年からです。1954年にクレメンス・クラウスが死去し、その後の後継者についてオーケストラ集会が重ねられ、コンサートマスターであったウィリー・ボスコフスキーが演奏しながら指揮をするという形に決定しました。これが、ニューイヤーコンサートを飛躍的に有名にする事になったわけですから怪我の功名とは、まさにこの事でした。

ボスコフスキーの指揮振りは1955年から1979年まで25回続き、このコンサートを世界で最も有名な演奏会まで押し上げる事になりました。ボスコフスキー引退後7年間はマゼールが指揮しましたがその後毎年指揮者を変える事になりました。登場してきた指揮者は錚々たる名前の数々です。翌年のカラヤンから始まりアバド、クライバー、メータ、ムーティ、アーノンクール、バレンボイムなどなど、そして勿論小澤征爾。2011年はウェルザー・メストが指揮します。

選曲は、シュトラウス協会会長などシュトラウスファミリーの権威者がシュトラウスファミリーと縁の深い作曲家(ランナー、ツィラー、ズッペ、ニコライなど)の曲から、有名曲とあまり有名でない曲を取り混ぜて選曲し、指揮者・団員が検討して決定するそうですが、近年は作曲家の生誕・没後記念年に合わせた選曲など柔軟な選曲も加えていますね。

ニューイヤーコンサートが現在の形式になって以降、有名な曲であるのに一度もプログラムに乗っていない曲が2曲あります。それが、シュトラウス二世のワルツ「美しく青きドナウ」とシュトラウス一世の「ラデツキー行進曲」。この2曲はアンコールの2曲目と3曲目に演奏される習慣なのでプログラムには乗らないんですよね。

「美しく青きドナウ」は1866年のプロイセンとの戦争(普墺戦争)の敗戦を慰めるために作曲された、ウィンナワルツの代名詞とも呼べる曲。ヴァイオリンのトレモロに乗ってホルンで奏でられるドナウ源流から水が湧き出る描写から始まり華やかな曲で、新しい年を祝うのにぴったりの曲なんでしょうね。

2009年のニューイヤーコンサートです。

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