今日の音楽 12月9日 バレエ「ガイーヌ」
1942年12月9日ロシアのキーロフバレエ団によって初演されたのが、ハチャトゥリャンのバレエ「ガイーヌ」です。バレエ自体の内容はソ連の集団農場「コルホーズ」(懐かしい言葉だ・・・)の最終的な成功を描いた愛国心を鼓舞するようなあまり感心できる内容ではありませんが、(西欧では上演禁止になっていたらしい)数回の改訂を加えられて、愛国心よりは「愛」の方に比重を置いた作品になっていきました。
数ある曲の中で最も有名なのは「剣の舞」ですが、そのほかにも、調子の良い「レズギンカ」や、しっとりとした「子守歌」、2001年宇宙の旅でも使われていた「ガイーヌのアダージョ」などの名曲が詰まっています。
そんな中で、今日取り上げるのは、「ゴパーク」という3分程度の曲。この曲は原典版には無くて、後の改訂の時に付け加えられ、組曲版では第3組曲の最後(剣の舞の後)になる曲です。ゴパークというのは、ウクライナ語ではホバークとも言うそうですが、ウクライナやベラルーシの民族音楽で非常に速いテンポの2拍子の舞曲。ムソルグスキーの歌劇「ソロチンスクの市」でも取り上げられています。
実は、このハチャトゥリャンの「ゴパーク」は、初めて弾いた演奏会のアンコール曲でした。つまり、FPOの第7回定期演奏会のアンコール曲だったわけです。だいたい、クラシック音楽をあまり知らなかった(メインのベト7だって、FPOに入ってから初めて聞いた曲)私は、ハチャトゥリャンは剣の舞しか知らなかったのですが、このゴパークのテンポの速さに面食らって殆ど何を弾いたのかわからないうちに終わっちゃった記憶があります(笑)
とても愉しい曲なので、ちらっと聴いてみてください。
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