今日の音楽 12月29日 からたちの花
1965年12月29日は、日本を代表する作曲家のひとり山田耕筰の命日です。歌曲から管弦楽作品まで数多くの作品を残していますが、中でも山田耕筰の歌曲は、日本語の抑揚を変える事無く西洋音楽の曲に乗せた事で知られています。
私も、海外公演で北原白秋の詩による2つの歌のオケ伴をやりました。1曲が「松島音頭」で、もう1曲が白秋の代表作のひとつ「からたちの花」です。
「からたちの花」の詩は、山田耕筰の自伝に書かれていた、工場で働いていた時代に辛い事があるとからたちの花の垣根まで逃げて泣いた・・・という内容に基づいて、それを白秋が詩にしたものです。この詩は口語体で書かれているため、山田耕筰の曲は、その詩に合わせて小節ごとに拍子を変えてアクセントや抑揚を調節し日本語としての詩を活かしています。そのために、とっても伴奏しにくい曲でした。
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