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2010年12月28日 (火)

今日の音楽 12月28日 道化師の朝の歌

1937年12月28日はモーリス・ラヴェルの命日です。
50代に入って軽度の記憶障害や言語障害に悩まされていたラヴェルは1932年タクシーに乗っている際に、交通事故で頭を強打しその後書く事もできなくなって行ったラヴェルは、頭の中に数々の音楽を封印したまま1937年の暮れに亡くなりました。死因は事故による何らかの脳障害というのが一般的な見解ですが、事故前からの記憶障害などの様子から、当時はまだ認知されていなかったアルツハイマーだったかもしれませんね。

ラヴェルは、わずかのオペラ、歌曲、室内楽曲以外は、ピアノ曲と管弦楽曲が非常に多い作曲家です。特に、ピアノの色彩感は独特のものがあり、モノトーンのピアノからこれだけの色彩感を感じられるのだ!と驚くような曲づくりをしています。管弦楽曲でも、同様で、特にオーケストレーションはそれぞれの楽器の特徴をつかみ無駄な音を排除する、各楽器の従来にない魅力を引き出すなどで、色彩感あふれるオーケストレーションで、管弦楽の魔術師などと呼ばれています。ピアノ曲をオーケストラ曲に編曲する事も得意で、「展覧会の絵」を有名ならしめたアレンジャーでもあり、自分のピアノ曲も数多くオーケストラアレンジしています。

ピアノ原曲のオーケストラ曲では「マ・メール・ロア」とか「高雅にして感傷的なワルツ」などが好きですが、ピアノ曲もオーケストラ編曲も両方とも素晴らしいと思うのは、ピアノ組曲「鏡」の中の「道化師の朝の歌」です。

ピアノ組曲「鏡」は1905年に作曲された5曲の組曲です。「蛾」「悲しげな鳥たち」「海原の小舟」「道化師の朝の歌」「鐘の谷」で30分ぐらいかかる曲です。その中の「海原の小舟」と「道化師の朝の歌」をラヴェル自身が管弦楽曲に編曲しています。
「道化師の朝の歌」は、母親の故郷であるスペインのバスク地方を思わせる音楽で、生き生きとした中にも道化師のユーモラスな雰囲気を感じさせる曲で、特徴である色彩感もたっぷり楽しめる曲です。
・・・のだめin Europeでちょっと有名になっちゃいましたけど・・・

ゲルギエフ指揮ロッテルダムフィルです。

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